2024.08.21
相談員ブログ
ソーシャルワーカーについて
【ソーシャルワーカーとは】ソーシャルワーカーとは医療や福祉、介護や教育などの分野で、困っている人に寄り添い、相談を通じて必要な支援へとつなげる専門職の総称です。
具体的には、病気や障がい、虐待、貧困、引きこもりなどのさまざまな問題を抱える人達の話を聞いてニーズを汲み取り、必要な支援サービスにつなげたり、関係機関と協力しながら、問題の解決や改善に向けてサポートをします。
ソーシャルワーカーは特定の職種を表す名称ではなく、また特定の資格があるわけではありません。
ただし、無資格では専門家としてソーシャルワーカーの職種を名乗ることはできません。
ソーシャルワーカーとして働く分野や職種によっては、資格が求められることがあります。
その代表的な資格が、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事」です。
【ソーシャルワーカーに求められる資格】
・社会福祉士
社会福祉士は、社会福祉専門職の国家資格です。
相談援助業務の専門家として、自治体によっては生活相談員や支援専門員などの職務要件を満たすために必要となります。
・精神保健福祉士
精神保健福祉士は、主に精神的な問題によって生じる日常生活に関する困りごとについて相談を受け、支援を行います。
・社会福祉主事
社会福祉主事は、生活保護、ひとり親家庭、高齢者、障がい者など、さまざまな人からの相談に応じて支援や助言を行い、他の職種や関係各所との連携を取ります。
【ソーシャルワーカーの種類と仕事内容】
・スクールソーシャルワーカー(SSW)
スクールソーシャルワーカーは家族や学校の先生などと協力して、学校の生徒に対する相談や支援を行います。
いじめや虐待、生活環境など生徒が抱える問題や悩みを解決するために相談や支援をします。
定期的に学校を訪問したり、もしくは学校に派遣されて業務に従事します。
また、教員への研修を実施したり、児童の自宅訪問を行います。
主な職場は、教育機関、教育委員会、児童福祉施設、教育事務所などです。
・コミュニティソーシャルワーカー(CSW)
コミュニティソーシャルワーカーは支援を必要とする高齢者や障がい者、子育て中の方など地域住民を対象に、相談援助や見守り・安否確認、相談者が利用できるサービスや関係機関を紹介します。
主な職場は、社会福祉協議会、社会福祉施設、地域包括支援センター、NPO法人事務所などです。
・医療ソーシャルワーカー(MSW)
医療ソーシャルワーカーは医療機関において、患者やその家族が抱える心理的・経済的・社会的な悩みや問題に関する相談支援を行います。
病院の各種手続きのサポートや退院後の生活に関する相談、行政や自治体の制度の紹介、心のケアなどにも関わります。
主な職場は医療機関内の相談室などです。
・精神科ソーシャルワーカー(PSW)
精神科ソーシャルワーカーは精神障がい者やその家族が抱える悩みや問題を解決するために相談を受け、医師や医療機関と協力して生活の支援や援助を行います。
主な職場は精神科医療機関、障がい福祉サービス事業所、福祉行政機関、司法施設などです。
・生活相談員
生活相談員は高齢者施設にて利用者や入居者、その家族の相談を受け、施設の職員や関係機関、地域との連携を図り、困りごとを解決へと導く役割を果たします。
主な職場は特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、ケアハウス、通所介護事業所などです。
・支援相談員
支援相談員は介護老人保健施設(老健)にて相談対応や利用者の入居手続き、日常生活上のサポートを行います。
業務内容は生活相談員と類似していますが、支援相談員は老健が主な勤務先となります。
・ケースワーカー(CW)
ケースワーカーは身体的または精神的、社会的理由から日常生活を送ることが困難な方の相談や援助業務を行います。
生活に困窮している人に対して生活保護の手続きや、法的な援助が受けられるように調整するのも仕事の1つです。
主な職場は福祉事業所、児童相談所、役所の社会福祉課などです。
・子ども家庭ソーシャルワーカー
子ども家庭ソーシャルワーカーは、子育てや妊産婦、子育て世帯に関する問題に対応するために新しく2022年に創設されました。
主な職場は、児童相談所、こども家庭センター、児童福祉施設などです。