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2025.09.08
相談員ブログ

虚血性心疾患について

【虚血とは】
「虚血」とは、臓器や組織に必要な量の血液が十分に流れない状態のことを指します。血液が十分に届かないため、酸素や栄養が不足し、細胞は正常に機能できなくなります。虚血が長時間続くと細胞が壊死し、臓器の機能障害が起こります。心臓の筋肉に十分な血液が供給されない状態を「心筋虚血」といい、これが原因となる病気群が「虚血性心疾患」です。

【虚血性心疾患とは】
虚血性心疾患は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が動脈硬化や血栓などで狭くなったり、詰まったりすることで、心臓に十分な酸素や栄養が届かないことで発症する病気の総称です。主に「狭心症」と「心筋梗塞」が含まれ、日本人の主要な死因の一つです。

【狭心症について】
狭心症は、冠動脈が部分的に狭くなることで血流が一時的に不足する病気です。運動や精神的な緊張で胸の痛みや圧迫感が現れます。薬物療法や安静で症状が改善することが多いですが、放置すると心筋梗塞の前段階になります。

【心筋梗塞について】
心筋梗塞は、冠動脈が血栓などで完全に閉塞し、心筋が一部が壊死する重篤な状態です。胸痛が激烈で、30分以上続くことが多く、失神や呼吸困難を伴うこともあります。迅速な血流再開治療(カテーテル治療やバイパス手術)が必要で、生死に関わるため緊急処置が不可欠です。

【虚血性心疾患の原因】
主な原因は冠動脈の動脈硬化です。血管の内壁に悪玉コレステロールなどが沈着し、プラーク(粥腫:じゅくしゅ)と呼ばれるコブのようなものが形成されて血管が狭くなります。このプラークが破裂すると血栓ができ、冠動脈が閉塞し心筋梗塞を引き起こします。また、冠動脈のけいれんも一過性に血流を妨げることがあります。危険因子として高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙、加齢、ストレスが挙げられます。

【虚血性心疾患の症状】
虚血が起きると、最も多い症状は胸の痛みや圧迫感です。狭心症では、運動やストレス時に数分続く痛みが起こり、安静にすると改善します。一方、心筋梗塞は痛みが激しく30分以上持続し、冷や汗、吐き気、呼吸困難を伴うこともあります。痛みは胸以外に肩、腕、首、背中に広がることもあります。虚血が続くと、心筋の働きが悪くなり心不全や致命的な不整脈を引き起こす可能性があります。

【虚血性心疾患の予防】
予防には、動脈硬化の進行を防ぐ生活習慣が重要です。
・野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を心がけ、塩分・脂肪分・糖分を控えめにしましょう。
・毎日の適度な運動(ウォーキングなど)を続けましょう。
・禁煙し、お酒は控えめにしましょう。
・肥満を防ぎ、適切な体重を維持しましょう。
・高血圧・糖尿病・脂質異常症は、医師の指導のもとでしっかり管理しましょう。
・十分な睡眠をとり、ストレスを軽減するなど、生活リズを整えましょう。
定期的な健康診断と日々の自己管理の両方が大切です。

【虚血性心疾患の治療】
狭心症や心筋梗塞の治療には、薬で症状を抑える薬物治療(血管拡張薬や抗血小板薬)、カテーテルという細い管を使って血管を広げるカテーテル治療、自身の他の血管を使って詰まった部分を迂回させる冠動脈バイパス術などがあります。再発を防ぐためには、生活習慣の改善が不可欠です。

【まとめ】
虚血とは、臓器に血液が十分届かない状態を意味し、その代表例が虚血性心疾患です。狭心症や心筋梗塞含むこれらの病気は、生活習慣を見直すことと、症状が出た時に早く治療を始めることによって、予防・改善が可能です。日頃から健康診断を受け、自己管理を続けることが重要です。
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