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2023年03月14日

経験豊富、認知症対応力抜群のホーム「ドーミー北綾瀬」

学生寮や社員学生寮や社員寮の「ド-ミー」、ビジネスホテルの「ドーミーイン」、リゾートホテルの「共立リゾート」など運営してきた共立メンテナンス。
その共立メンテナンスが、「我が家のような住まいを提供したい」という想いから1996年にシニアライフ(高齢者向け住宅)事業を開始しました。
事業の特徴としては、
・「食事」「活動」「睡眠」の3つの生活習慣に独自のアプローチで取り組み、お客さま一人ひとりの「生涯活躍」の実現を応援。
・専門知識と専門技能を持つスタッフによるチーム体制を整え、お客さまの毎日をサポート。
の2本を柱としています。
画一的なサービスではなく、寮事業で礎を築き、ホテル事業で進化した「おもてなし」と「お世話」の技術と心。お一人おひとりに寄り添い、人生を豊かにと願う心を大切にしているというシニアライフ事業が現場にいかに実現されているか、「ドーミー北綾瀬」を訪問しました。
お話を伺ったのは、支配人三浦澄子さん、介護主任安達久恵さん、営業部リーダー大橋哲哉さんです。

外観

「食事」「睡眠」「活動」について

「食事」「睡眠」「活動」に独自の取り組みがあると伺いましたが、先ずは食事についてお聞かせください。

大橋さん:弊社の石塚会長が元々は料理人だったのです。包丁一本持って流れ板という感じだったそうです。だからこそ食事には手間をかけて、こだわりと工夫を凝らしています。

三浦さん:例えば朝食はミニバイキングコーナーを設け、その朝の気分で選べる品があるようにしています。昼食も麺類が多いのですが、麺が伸びないようにと頑張って用意してくれています。生もの(刺身やお寿司)も月3回は出しています。どれも施設の厨房は手間がかかって避けがちなものですよね。
肉や魚も素材の良い物を使っているし、しっかり歯ごたえがあるのは驚きです。

大橋さん:管理栄養士がカロリー計算して料理しているので適正体重になったお客様が多いです。毎日出しているスムージーも手間かけていますし、認知症予防に効果があるとされるアマニ油も加えたりしています。

安達さん:ここはショートステイ利用者も多いのですが、あちこち利用されている方たちに「どこよりも美味しい」と言われることがよくあります。
また嚥下困難な方の食事も同じ素材のものを使い、見た目も楽しめるようにして提供してくれています。

さすがホテルや寮をやってきた会社ですね。では睡眠についての取り組みについて教えてください。

安達さん:すべてのベッドに睡眠検査器具「眠りスキャン」を設置していて睡眠効率のデータを見ています。しっかり寝付けていない方の日中の様子も重ねて、「アクティビティ委員会」で検討します。一例ですが、あるお客様が昼間に不満を訴えていた日は寝つきが悪いことがわかってきました。気持ちの揺らぎが睡眠に影響を与えているようなので、そこに気を付けてケアをするようにしたりします。

三浦さん:多職種でカンファレンスを行いますが、ドクターや「眠りスキャン」の会社の専門家の先生にもデータを見てもらいアドバイスを受けています。例えば床入ってからなかなか寝つけない方にはどうして改善していくかなどですね。

次に活動についてお聞かせください。

大橋さん:実はホームごとにアクティビティは異なります。なぜかと言えばそれぞれのホームのお客様のニーズや状態に合わせているからです。ドーミー北綾瀬は「北綾瀬学園」と銘打って毎日科目を変えて行っています。

安達さん:一概にアクティビティと言っても楽しめない方もいます。「4DAS」という認知症機能訓練システムを用いてグループ分けをして、更に相性の良い方同士が組めるようにしています。あまり大人数にならず、グループ毎に充実できるようにしているのです。

三浦さん:アクティビティがなおざりにならないよう、また逆に現場の負担にならないよう心掛けてきました。
普段見せないような表情をお客様が見せられると、スタッフのモチベーションアップにも繋がりますね。
あと、年間のイベント担当者を年度始まりに決めているのでそれぞれの腕の見せ所となっています。昨年の花火会は手持ち花火をお客様にやってもらって大盛況でしたね。
大橋さん:外出イベントは菖蒲苑訪問や花見などもありますが、季節の行事に加え、そば打ち、納涼祭、たこ焼きパーティなども盛んにやっています。イベントする時はその空間演出も凝りますね。お客様の気持ちを更に盛り上げます。スタッフも一回一回にこだわりを見せてくれます。

お正月のイベント食
お正月のイベント食

スタッフの対応力

皆さんから見てドーミー北綾瀬の魅力は何ですか?

大橋さん:認知症対応に実績があることですね。スタッフの温かい接し方が良いです。以前、他のホームで断られたような認知症の方がご入居されました。帰宅願望も強かったのですが、約1か月で落ち着かれたのには、私も驚きました。スタッフがお客様のお話をよく傾聴している姿を目にしますが、それも大事なポイントなのだと思います。
以前入居されていた方のお抱え運転手の方が、ご自分の親御様を入居させてくださったことがありました。何度も出入りするうちにここのスタッフたちの接し方が気に入ってお任せしたいと言われたのですよ。

スタッフが一番の魅力ということですね。

三浦さん:そうですね。根気があるスタッフが多いのはとてもありがたいことです。
例えばこんなことがありました。コロナに罹ってしまい、入院し更に転院をしたら看取り状態になり、最期はここでと戻られて方がいました。病院では水分補給を点滴でする状態になっていたのです。でも往診医も嚥下機能が落ちているわけでもないとの判断でしたし、私たちもあきらめられませんでした。頻繁に訪室しては経口摂取に取り組んでいると、室外から聞こえる音楽に指でリズムを取っている姿を見たのです。そこから音楽を流したり刺激を与えているうちに、今では三食経口摂取できるように回復して、看取りを脱出できたのです。覚悟されていたご家族も大変びっくりされていましたが、他にも同じような事例があるのですよ。

すごいエピソードですね。10年以上勤務しているベテランが多いこともあるのでしょうか?

安達さん:それはありますが、新しいスタッフが新しい視野を広げてくれることもあります。惰性に流れて自分たち本位のケアになってしまうこともありますが、そんな時、新しいスタッフから指摘があります。とても良いことです。
やっぱり、スタッフの気持ちが盛り上がることはお客様のケアに繋がりますので、スタッフのモチベーションは重要ですね。

営業部リーダー 大橋哲哉さん
営業部リーダー 大橋哲哉さん

見学時にお申込みになるポイントは。

見学時にご家族がここに決められた理由は何ですか?

三浦さん:小規模なことと人員配置の手厚さも併せて、お客様とスタッフとの距離間が良いということでしょうか。見学時にはフロアを見てもらいますが、スタッフがお客様に接している場面を見られ、安心されることが多いですね。
また見学時に心掛けているのは、傾聴です。とことんご家族の話を伺ってそのお気持ちを受け止め、不安を取り除くようにしています。

入居者様の様子を見て決まるというのは、大事ですね。

安達さん:更に言うならですが、見学時にはお客様を紹介したりします。すると、「ここは良いよ。是非おいでなさいよ」と言ってくれる方もいます。とても歓迎ムードが醸成されて良い雰囲気になります。
「ここの入居者様のお顔がとても良いですね」と言われるご家族は大概、申し込みをされます。

介護介護主任 安達久恵さん
介護介護主任 安達久恵さん

会社や現場でのやりがいや喜び

大橋さんがこの仕事でやりがいを感じることを教えてください。

大橋さん:共立メンテナンスの社風は、本当に「お客様第一」に徹底していることです。営業部としては件数や結果にこだわりますが、「それは本当にお客様のためになったことか」と厳しく指摘が入ります。建前で言っているのではないことが社員に浸透しているのは、私がこの会社に心底ほれ込んでいるポイントです。
また、本部長からよく言われることは「最強の営業ツールは事業所の雰囲気だ」ということと、「日本一の事業所作りを軸として考える」ということです。日本一ならそんなことするかどうかを常に考えるように促されています。事業所の良さを知ってもらうことが私の仕事なのです。私は色々あってもこの会社が好きですね。

安達さんはいかがですか?

安達さん:介護とは縁のない生活をしていたのですが、私の父親が事故で脳挫傷となり、胃ろうや身体の拘縮状態がある中で5年間病院でお世話になったことがありました。当時の私には何も父親にしてあげらることが無く無念の思いもありました。そのうち「父親にやってもらったことを、何かのカタチで還元できないだろうか」と考えるようになり、介護の仕事に就くようになったのです。
自分の親を看ることの不安や焦燥感を抱えている方は多くいます。その方たちの話をじっくり伺い、安心な場所やサービスをお客様に提供できることには、ことさら喜びを感じています。

三浦さんは介護一筋と聞きましたが。

三浦さん:実は中学二年生の時に辛いことを体験しました。そのことがきっかけで「私に存在意義があるのかしら」との問いが心に浮かんでくるようになりました。
そんな時にたまたまテレビで若者が高齢者をお世話している番組を見て、「こういうことを私はしたい」と思いがわいて来たのです。高校3年間はボランティアとして高齢者施設に通ったのですよ。やがて、介護の魅力に取りつかれて仕事も高齢者にかかわる仕事をずっとしてきました。今は管理職になっていますが、介護する人を育成していきたいと考えています。
また、沢山お看取りもしてきましたが、「ここに来てよかった」と思ってもらえたら最高に嬉しいです。
一生介護に携わっていきたいです。たとえ宝くじで10億円当たっても介護の仕事は続けたいです。(笑)

支配人 三浦澄子さん
支配人 三浦澄子さん

施設情報

施設名 ドーミー北綾瀬
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 東京都足立区加平1-1-23
入居時費用 0~717万円
月額費用 154,727~274,217円
アクセス 北綾北綾瀬駅より徒歩9分・綾瀬駅よりバス5分
居室
朝食バイキングコーナー
食堂
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