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2023年05月23日

担当ヘルパー制を活かす「リアンレーヴ川越」

木下の介護は工務店や不動産などを展開する木下グループの会社です。
「リアンレーヴ」「ライフコミューン」「応援家族」などの名前で、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営していますが、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨)や関西圏(大阪府・兵庫県・京都府)に130以上の介護施設を展開しています。
介護保険制度施行前の1995年から民間企業の先駆けとして介護事業に参入している老舗です。
入居者様・ご家族・地域の方々・職員の”幸せ”のために、何ができるか考え行動することを原点に、大手ならではの安心感と実績に基づいた快適なサービスを提供しています。

今回取材に伺った「リアンレーヴ川越」は2023年2月にオープンした施設です。
東武東上線「新河岸」駅西口より徒歩4分、川越市内循環バス「川越シャトル」バス停留所「高階市民センター」より徒歩5分とアクセス面に恵まれた立地です。すぐそばを東武東上線が通り、ランドマークとなる高階市民センターからもアクセスしやすい場所が特長となっています。
インタビューに応じてくれたのは施設長の西内信二郎さんと、入居相談員の根本亮さんです。

外観

木下の介護の、幸せを実現するための5つの取組み

先ずは「リアンレーヴ」の意味を教えてください。

根本さん:フランス語で「絆」と「夢」なのです。入居者様とご家族をつなぎ、地域の要になる。そして、夢のあるサービスを提供したいという想いから命名されています。

そうなのですか。素敵な意味なのですね。
さて、会社理念として「木下の介護は、『幸せをつくります』。」と打ち出されていますが、具体的に教えてください。


根本さん:幸せを成就するための取り組みとして5つ挙げています。「食事」「住まう」「健康」「楽しむ」「介護」です。この5つの幸せを実現させるためにも担当ヘルパー制度があります。

西内さん:担当ヘルパーが入居者様とご家族の窓口的存在となっていて、「第2の家族」という立ち位置にあります。
私たちが教えられてきたことは「分母に立って考える」ということです。例えば60人の施設ですと、スタッフにとって目の前の入居者様は1/60ですが、ご家族にとっては1/1の存在なのです。スタッフは6~7人の担当を受け持つのですが1/6~1/7にすることで、よりご家族の思いに近づき、入居者様に寄り添えるようにできるわけです。

5つの幸せについて更にお聞かせください。

西内さん:「食事」に関しては温冷配膳車を導入しています。温かいものは温かく、冷たいものは冷たくお出しできるので、おいしさが違ってきますよね。
それから毎週1回はイベント食やスイーツを選べるようになっています。外出できないようなお身体状態の方も多いので自分で選択できるのは重要です。担当ヘルパーが伺いに行くので一緒に選ぶこと自体が楽しみになっていますね。
「住まう」ですが老人ホームと思われないコンセプトで作っています。各フロアの色あいを変えていたり、中庭を楽しめるようになっていて、昔の養老院を想像して来られる方は、イメージが覆ってしまうようです。
「健康」に関してですが、ここは看護職員が9時~18時勤務になっています。もしも経管栄養などになってしまったり、夜間も看護職員対応が必要になる方は、グループ内で24時間看護職員がいる施設があるのでそちらに移動することが可能です。

それでは「楽しむ」と「介護」についても引き続き教えてください。

西内さん:「楽しむ」ということに関してですが、毎日レクリエーションをしています。外部の方に来てもらうよりも、なじみのスタッフが提供した方が盛り上がりますね。スタッフ自身がバカになりきらないとできませんが、私はすぐにできますよ(笑)入居者様の笑顔を引き出すためならなんでもやります。
「介護」に関してですが、ケアすることが段々作業になってしまうことがありますが、目の前のお客様お一人おひとりに視点を置かないといけませんし、そのご家族がこの施設を選ばれたことを意識しないとなりません。やはり技術的にはベテランと新人ではバラツキが出てしまうことは否めませんが、入居者様やそのご家族を大切に思うことは、意識すれば誰でもできることです。
スタッフがご家族の想いを受け止めていないと絶対に良い介護はできません。ですので、担当ヘルパーがご家族に近況報告することになっています。その対話の中でご家族の想いを汲み取れるようになり、介護の質も変わってきます。やらなければならない仕事というよりやりがいのある仕事になっていきます。

ラウンジ
ラウンジ

リアンレーヴ川越の最大なウリは

根本さんから見て、リアンレーヴ川越のウリは何ですか?
根本さん:この西内施設長が一番のウリです。その対応力や経験値の高さは感銘を受けますし、彼の介護観に共鳴し尊敬の念を抱いています。
弊社の施設長は9割が現場のたたき上げですが、スタッフを指導する時も現場を知っていることがモノを言います。またお客様に適切なサービスは何なのかを理解しています。
時にお客様とボタンの掛け違いも起こりますが、きちんと対応できることも西内施設長に信頼を置ける理由です。
やはり介護は人が決め手ですし、施設長の良さが施設の良さをつくります。見学対応の時にも「西内にお任せください」と話しています。

西内さん、いかがですか?

西内さん:施設長の仕事はどういう風土をつくるかが一番大切な役割だと思っています。大変ではない仕事はありませんが、いかにスタッフが来たくなる職場にするかが勝負です。
入居者様もスタッフをよく見ているので、心をオープンにした状態で仕事が出来るように気を付けています。

では、西内さんが推すここのホームのウリは何ですか?

西内さん:人柄がよいスタッフが多いことですね。このことはもっと知ってもらいたいです。
「ここに来て良かった」と、ご家族からスタッフを褒めてもらうことがよくあるのですよ。
スタッフの年齢層としては10代から70代までなので、生きてきた時代や価値観も違います。人間同士なのでわだかまりが起きることもありますが、スタッフの表情の変化に気づいたら放置せずすぐ声がけをして話を聞くようにしています。そして、頼まれたことはすぐ対応する。その積み重ねで信頼関係を構築しています。
私がスタッフに心掛けて伝えているのは、「相手に対してお伺いをたてる」謙虚な姿勢を持つということです。どんな仕事でも相談でも、お伺いをたてることでイヤな気持ちをする人がいなくなりますから。

応接室
応接室

リアンレーヴ川越に入居された方たちのご様子

見学者がここに入居を決められた時のエピソードなどお聞かせください。

根本さん:スタッフの対応を見て決めたということが多いです。
一例ですが、認知症状が進行してしまった方ご本人様が見学に来られました。来られる前まで不安と拒否感が強かったそうなのですが、ケアマネジャーや施設長、スタッフの対応で、「いつから入居できるのかい?」とコロリと気持ちが変わってしまわれたのです。
入居後も症状が強く出る時もありますが、スタッフがしっかり傾聴すると穏やかになられるという繰り返しを粘り強く行っているのです。
認知症に対して深く理解している者たちが核になって対応しているのは頼もしい限りです。

入居者様が喜ばれているエピソードなどもっとお聞かせください。

西内さん:最近ですと、桜を見に外出レクをしたのは喜ばれましたね。中にはご自宅で車いすになってから外に出かける機会がめっきり減ってしまった方もおられました。ご自分で花見に行けなくなったけれど、連れて行って見ることができた桜は格別だったそうで、「今までの人生の中で最も感動した花見だよ」と感謝されました。そして、ご家族も大変喜ばれましたね。
花見だけではなく入居者様から「ここに入居できて幸せ」と言ってもらえることが多いのですが、これが一番嬉しいことですよね。私たちスタッフの対応次第で入居者様を幸せにも不幸せにもしてしまうので、重要な仕事だと改めて思います。

入居相談員 根本亮さん
入居相談員 根本亮さん

木下の介護で働くまでの道のりとやりがい

では、ここで働かれている経緯やそれぞれの仕事への想いなど教えてください。

根本さん:ちょうど介護保険が始まった2000年に、特養の現場で働いていました。その後、介護とは違う業種で働いていたのですが、やはり介護の仕事が恋しくなり戻ってきて14年が経ちます。
生活相談員や施設長なども務めましたが、それぞれの専門性のある知識や経験を得ることができました。
そして今まで営業的な仕事はしてこなかったのですが、新しいことにチャレンジしようと昨年から入居相談員として働き始めています。
100人のお客様がいたら100通りの人生とその想いがあります。その想いを受け止められるように取組んでいるところです。その方に寄り添うことで見えてくるものがあるので、そこではじめて色々とご提案できることが浮かんできます。
私はこの会社が好きです。ここで働く人たちはみんな温かく、ワンチームとして働けることが私の宝物です。

西内さんもお聞かせください。

西内さん:私は福祉系の大学出です。障害福祉にも魅力を感じていたのですが、介護の道を選択しました。そして入社したのが木下の介護だったのです。
介護職員として働いていたある日のこと。私をとても可愛がってくださった入居者様が尿路感染になり、通院同行したのですが、病院の待合所で話していたら突然意識消失して目の前で亡くなってしまったのです。このことはかなりショックで、日々後悔しないように接しないといけないことを痛感しました。
また、入居者様の残された人生のことを思いめぐらした時に、笑ってもらえることが一番だと思ったのです。「人生を終えるその日まで、笑顔を引き出せる施設にしたい」と思ったことから、施設長を目指すようになりました。
実際に施設長になり、お客様を笑顔にすることなら会社としても自由に采配を任せてくれるので、これはありがたいです。私もこの会社が好きですね。
そして人が好きです。スタッフの良い所をもっと引き出して伸ばしていけるようになりたいです。

施設長 西内信二郎さん
施設長 西内信二郎さん
 

取材後記:館内を西内施設長に案内されると、スタッフが笑顔で挨拶をしてくれます。そして、フロアにおられる入居者様も笑顔で談笑しています。
そこには、春の縁側にひなたぼっこをしているような柔らかい雰囲気があふれていました。

施設情報

施設名 リアンレーヴ川越
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 埼玉県川越市大字藤間71-2
入居時費用 0円~240万円
月額費用 188,000円~228,000円
アクセス 東武東上線「新河岸」駅西口より徒歩4分(約320m)
居室
1階フロア
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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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