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2019年11月06日

有料老人ホーム「成城ガーデン」(株式会社ケアギバー・ジャパン)《前編》

超高級住宅街「成城」にありながらリーズナブルで、東南アジアの長期滞在型ホテルのような施設

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は有料老人ホーム「成城ガーデン」を訪ねました。



 「成城ガーデン」は、その名の通り、「成城」にあります。「成城」といえば、言わずと知れた、都内屈指の高級住宅街ですよね。都内屈指なら日本全国でも指折り、つまり日本の最高級に属する超お金持ちが住む街、といってもあながち間違いではないでしょう。

 そういえば、過去取材した施設の中で、住所は「成城」じゃないのに、聞こえがいいから、と、あえて施設名に「成城」の文字を入れているところがあったような気がしないでもないですが(笑)、「成城ガーデン」の住所は「成城9-10-8」。正真正銘、「成城」です。なんちゃって「成城」ではありません。

 そんな超高級住宅街で有名な「成城」に在所する施設ですから、もしかしたら、その名を聞いただけで、もう、はなから「自分には縁がない」と、思い込んでしまう人もいらっしゃるかもしれないので、最初に申し上げておきます。「成城ガーデン」は、決して、お金持ち向けの施設ではありません。

 調べていただければすぐわかりますが、家賃(住宅型なので)、管理費、生活サポート費、衛生サービス、食費、そして入居一時金、いずれもとってもリーズナブル。「成城」だからといってお高くはなく、むしろ比較的お安めといってもいいぐらい。

 といっても、まだ信用してくれない人のために、当お探し介護施設レポートではこれまで、あまり具体的な金額は出さないようにしてきたのですが、今回は特別に金額を出しますと、居室は3タイプあって、入居一時金(退去時に清掃費用を清算/償却はなし)が各々24万円、18万円、14万円。家賃は各々月12万円、9万円、7万円、です。ね、そんなに高くはないでしょ?
 
 その他、管理費2万7千円、生活サポート費8千円、衛生サービス費1万5千円は3タイプ共通。食費はオーダーメニューを含めば6万7300円、スタンダードメニューなら5万8500円(すべて月額/家賃以外の料金には所定の税金がかかります)。いずれも良心的なお値段だと思いますけど、いかがでしょう?

 そんなわけで、成城だから、入居されている方々はお金持ちばかりじゃないの?なんて思っている人がいたとしたら、大きな誤解です。「成城ガーデン」は、決して富裕層向けの施設ではありません。

 かといって、じゃあ庶民的なの?と思いきや、それも正反対。イメージでいえば、「非日常の中の日常の演出」。コンセプトは「東南アジアにおける長期滞在型ホテルで過ごしていただける空間の創造」。いうなれば、「成城」という名からイメージする高級感とはまた違う意味での高級感でしょうか。そんな上質で洗練された施設ながら、お値段は比較的リーズナブル、それが「成城ガーデン」です。

「成城ガーデン」外観。建物より樹木が目立つけど。
正面玄関。脇に車椅子用のスロープあり。
玄関入ると、目の前のガラス越しに中庭が見える。

住宅型有料老人ホーム4施設、デイサービス15施設を展開する「株式会社ケアギバー・ジャパン」

 おっと、「成城」の話が過ぎました。施設の話に戻ります。「成城ガーデン」は、“住宅型有料老人ホーム”です。“介護付き有料老人ホーム”ではありません。だから先ほど表示したお値段も「利用料」ではなく、「家賃」です(もっとも、最近は介護付き有料老人ホームでも「家賃」と称するところもあって、紛らわしいんですが)。

 “住宅型有料老人ホーム”とはいかなるものか、については前回でも取り上げましたので説明は省きますが、なぜか、「成城ガーデン」では、配布しているリーフレットにも、取材時に頂いた資料にも、「住宅型」の文字がなく、ただ「有料老人ホーム」としか書かれていません。どうやら“住宅型”とはあんまり言いたくないようで。

 なので、当お探し介護施設レポートのタイトルも一応、“有料老人ホーム”としておきましたが、類型は“住宅型有料老人ホーム”ですからね。まずはそれを頭に入れておいていただいて、では、なぜ、「成城ガーデン」はあんまり“住宅型”とは言いたくないのか? その理由は実際に当施設を訪ねてみるとわかりますので、お楽しみに、ということで、さあ、「成城ガーデン」へと参りましょう!

 あ、その前に、運営会社についても触れておかなくては。「成城ガーデン」を運営しているのは、「株式会社ケアギバー・ジャパン」という会社。変わった名前だなあ、と思ったら、ケアギバーはCaregiver、つまり「介護者」という意味で、「総合的な人生のCaregiver(介護者)を目指す」との想いから命名されたようです。それがわかれば、良い名前じゃないですか。変わった名前などと失礼申し上げました。

 「株式会社ケアギバー・ジャパン」は、「成城ガーデン」の他にも、「一橋ガーデン」「調布ガーデン」「国分寺ガーデン」という3つの住宅型有料老人ホームを展開。また、デイサービスでは「愛燦燦」シリーズとして西永福、梅が丘、東松原に3施設。「〇〇ビレッジ」シリーズとして高円寺、田園調布、沼袋、桜新町、新駒場、新高円寺、都立大学、堀之内に8施設。「〇〇ケアーズ」シリーズとして落合、調布、国分寺、一橋で4施設を展開しています。

 さらに、「マザース中野事業所」「マザース成城」といった訪問看護リハビリステーションや、「ナラティブケア成城」という訪問看護ステーション、そして「居宅介護支援事業所グランマ」なども。このうち、訪問介護リハビリステーション「マザース成城」と訪問介護ステーション「ナラティブケア成城」は、「成城ガーデン」内に併設。つまり、「成城ガーデン」の入居者も「マザース成城」と「ナラティブケア成城」の訪問看護・介護サービスを受けることができるわけでして、これが“住宅型”の利点の1つであることは、わかる人にはわかりますよね?

住宅型有料老人ホーム4施設、デイサービス15施設を展開する「株式会社ケアギバー・ジャパン」
受付を過ぎると右手にナースステーション、左手がロビー。
住宅型有料老人ホーム4施設、デイサービス15施設を展開する「株式会社ケアギバー・ジャパン」
ラグジュアリーなロビー。天井が高い。
住宅型有料老人ホーム4施設、デイサービス15施設を展開する「株式会社ケアギバー・ジャパン」
ロビーを2階から見下ろすとこんな感じ。

「寄り添って、いつでも、どこでも、誰にでも」との企業理念の下、人生のCaregiver(介護者)を目指して

 ちなみに「株式会社ケアギバー・ジャパン」の会社概要をみると、設立は2010年5月6日。ということは、まだ10年に満たない、比較的若い会社なんですねえ。しかも、大きなグループの一員とかではありませんし、他分野からの参入組でもない。親会社も持たず、介護業界でイチから立ち上げた会社みたいですね。それでこれだけの数の施設を展開しているのは、なかなかのものではないでしょうか。

 そうした成り立ちからして、介護というものに人一倍のプライドと、並々ならぬ情熱を持っている会社である、という推測もできなくはないですが、さて、実際のところはどうなんでしょうか。

 ついでに、代表取締役の高田貴富氏の「ごあいさつ」を読んでみると、高田氏自身が曾祖母や祖母、両親の介護に直面したことから、「介護し、介護される者にとっての明るい社会を築き、そこに携わるすべての人たちの存在意義を確かなものにしたい」との思いで立ち上げた会社だそう。

 続けて、「わたしたちのホスピタリティによって、老いても心豊かに生きられる世界を実現するため、決してあきらめることなくあらゆるサービスの可能性を追求し、総合的な人生のCaregiver(介護者)を目指し続けてまいります」とあって、社訓は「存在感謝・自己革新」。企業理念は「寄り添って、いつまでも、どこでも、誰にでも」。素晴らしい社訓や理念じゃないですか。

 あわせて、企業使命や行動指針も立派なものが掲げられていましたので、そのまま引用してみましょう。

企業使命:①「我々は、低価格・高品質なサービスで日本一の企業を目指します」 ②「我々は、医食住介と自立を支援し、地域に貢献する民間福祉企業を目指します」 ③「我々は、スピーディで革新的に実行するプロフェッショナル企業を目指します」

行動指針:「利用者のために笑いなさい、愛しなさい」「仲間のために汗をかきなさい、褒めなさい」「自分のために挑戦しなさい、信じなさい」

 こうした理念や指針が、どれだけ現場の隅々まで浸透しているか、それも施設を訪ねて確かめてみましょうね。ということで、いざ、「成城ガーデン」へ!

 最寄駅は小田急小田原線「成城学園前」駅。成城は高級住宅街であるとともに、学園都市でもありますからね。その「成城学園前」駅から徒歩約16分。隣の「祖師谷大蔵」駅からなら徒歩約14分、とありますが、まあ、「成城学園前」駅の方が有名だし、急行も止まるので、取材時も「成城学園前」駅で降りまして、とりあえずバス停を探すも、あれれ、バス停が見当たりません。帰りにわかったんですが、「成城学園前」駅のバス乗り場は、反対側の西口にあるんですねえ。そこからバスに乗って、「都立綜合工科高校前」バス停で降りて、徒歩約3分。慣れれば簡単、便利ですから、アクセスは思ったほど悪くはないです。

 だけど事前にそんなことも調べない不精者(私のことです)は、バス停が見つからないので、ええい、ままよ、と、徒歩16分の道のりをテクテクと。その最短ルート(グーグルマップによれば)が、まあ、成城ですから当然といえば当然ですが、庶民には目も眩むような高級住宅街のど真ん中を突っ切るわけでして、いや~、なんというか、私のような貧乏人には敷居が高い街ですなあ。

 そんな庶民にとっては高嶺の花の豪邸が続く街並みは、壮観といえば壮観で、見たことない人は一度は見といた方がいいかもしれません。多分、桜だと思いますが、街路樹もたくさん植えられていますので、春には桜並木の散策も楽しめそうです。

 で、そんな豪邸が続く家並みが、駅から離れるにつれ、少しずつ普通の家々になってきたあたりで、ぽっかり姿を現す「成城ガーデン」の外観は、つい今しがた、目を見張るような豪邸が続く道を歩いてきた者からすれば、なんだかホッ、とするような、落ち着いた佇まいの2階建て。

 じつは「成城ガーデン」は、今年7月にオープンしたばかりの新しい施設なんですが、建物は新築ではなく、もとは寮だった建物の改装型。だけどうまく改装しているようで、落ち着きはあっても古ぼけた感じはしません。玄関横の結構大きな樹木がいい感じ。では、館内へ、と言いたいところですが、このへんで文字数一杯となりました。続きは後編で―――。

「寄り添って、いつでも、どこでも、誰にでも」との企業理念の下、人生のCaregiver(介護者)を目指して
1階ダイニングの前に置かれたソファ。
「寄り添って、いつでも、どこでも、誰にでも」との企業理念の下、人生のCaregiver(介護者)を目指して
1階から2階へ上がるらせん状の階段
「寄り添って、いつでも、どこでも、誰にでも」との企業理念の下、人生のCaregiver(介護者)を目指して
居室フロアの廊下。

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