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2023年05月30日

日常にちょっとワクワクを「サニーステージ深大寺」

大正11年創業で2022年に100周年を迎えた総合建設会社『小俣組』が運営する老人ホーム「サニーステージ」は、現在関東に10施設あります。

今回訪問したのは「サニーステージ深大寺」。
JR中央線三鷹駅・武蔵境駅あるいは京王線調布駅より小田急バスにて「富士重工前」バス停下車して徒歩5分です。「深大寺」をはじめ、神代植物公園、野川公園、国立天文台など、武蔵野の緑に囲まれた静かな環境です。
ホームのモットーとして、「ココロまで満たされるから、私らしく暮らせる~私の大切な人を 私と同じように 大切に想ってくれる人がいる~」を掲げています。
インタビューに応えてくれたのは支配人の高橋康太さんと、生活相談員の柏崎彰子さんです。

写真

私らしく暮らし続けていく為に

玄関前に私の名前をウエルカムボードに書いて迎えていただき、ありがとうございました。
早速ですが、サニーステージ深大寺のコンセプトをお聞かせください。


柏崎さん:『私らしく暮らし続けていただく為に』大切にしている四つの事があります。
1.「サニーステージを選んでよかった!」と心から思っていただきたいのです。
ここに住む方と住む方のご家族様の心により深く寄り添うことを大切にしています。
2.我が家のように、心からくつろいで暮らしてもらいたいのです。
外に行ったり、お散歩したり。買い物に行ったり。当たり前の日常を大切にしています。
3.日常にちょっとワクワクを。楽しい!嬉しい!と思える瞬間を提供します。
笑う事を大切にしています。1日4回のサークル活動に自由に参加いただけます。
4.生活の全てが、自然といつの間にかリハビリになっているように。
作業療法士を中心に「楽しみながらのリハビリ」を大切にしています。

ホームのコンセプトを明確にしているのですね。
特に「日常生活にちょっとワクワクを」というのがキーワードのようですね。


柏崎さん:大きなイベントごとも毎月やっていますが、日々の些細なことに幸せを見出すことはとても大事なことだと考えます。もしかしたら普通の明日が無いかもしれない可能性だってあります。ですから、今日の一瞬一瞬を大事にしたいのです。
また、お一人おひとりがワクワクすることをいつも探しています。
ご高齢者の方は些細なことでも丁寧に愛でますよね。コーヒーを飲むのも花を観賞するのも。今までの生涯をゆっくり噛みしめながら、一日一日を過ごされています。「今日はこんなことあったな。ワクワクしたな。」と、一日を終わっていただきたいのです。

さりげなく、外に行ったりお散歩や買い物に行くと言われましたが、コロナ禍で、外出を控えた老人ホームが多かったですが、よくやりましたね。

高橋さん:雨の日以外は毎日実施しています。空を見上げ外気を吸うと、館内では出ない言葉が出てきますよね。「今日は綺麗な天気だねと」窓越しから眺めて言うのと、青空の下でいうのとは心理的にも大きく違います。

柏崎さん:この時間に散歩に行くと決めていませんで、入居者様たちのお気持ちに合わせて出かけるのです。少し歩けばコンビニがあるので、ちょっと買い物したり、公園に立ち寄っては子どもに話しかけて、お菓子をあげたり。また、喫茶店世代なので、会話の流れからコーヒーを飲みに行ったり。

なんでもないような日常的なことが幸せだったりしますよね。それを大事にしているのですね。
それから、毎日アクティビティを4回実施するのはすごいですね。


高橋さん:9時15分から塗り絵や脳トレ、10時30分からは体操、14時は日替わりレク、16時から作業療法士の体操か音楽療法となっています。コロナ禍で外部のボランティアを入れることができなくなりましたが、逆にスタッフが自分たちで得意なことをレクに取り入れて実施してくれるようになって良かったです。レクの質が担保されています。

柏崎さん:手芸が得意なスタッフや介護予防指導員の資格を持っている者、エアロビクスのインストラクターをやっていた者などがレクでは力を発揮してくれています。営繕のスタッフは麻雀や将棋が得意なので、仕事の合間に入居者様を楽しませてくれています。
また、音楽ができるスタッフも多く、アコーディオン、ギター、ウクレレにピアノ、ボイスパーカッションができるものまでいるのです。
ホーム内での演奏にとどまらず先日は町のコミュニティ音楽祭にも出演してきたのですよ。バンド名は「サニーステージ深大寺:サラニー」。メンバーが「ここのホームの明るさや前向きなパワーを、施設だけでなく更に地域や社会に広めたいという気持ちで、サラニーと命名したんですよ」と話していて感激でした。
イベント事は多職種混合で担当を振り分けて行っていますので、色々工夫が凝らされています。この前は「絵本フェア」を行って好評でした。子育て世代の者たちが自宅から絵本を持ち寄ったのですよ。

ところで、バーカウンターがあるのですが、老人ホームでお酒を出すのですか?びっくりなのです。

高橋さん:親子でお酒を交わしながら語り合っている後姿が良いということで、ほとんどのサニーステージのホームにはバーカウンターが設置されているのですよ。
毎月ナイトバーの日がありますが、以前は毎晩晩酌をする方がいて、夕食後には数人で飲み会をしていましたね。

柏崎さん:納涼祭や正月は勿論のこと、父の日や忘年会にもアルコールの提供はするのですよ。

バーカウンター
バーカウンター

サニーステージ深大寺の魅力

ここのホームの素晴らしい点や、ほれ込んでいる点は何ですか?

高橋さん:笑顔というか笑い声ですね。それは入居者様のみならずスタッフもそうです。自然に出る笑顔はありますが、しっかりコミュニケーションが取れた時に笑い声が発せられると思います。「うふふ」ではなく「あはは」と笑われる人が多いのです。これが素晴らしい点です。

笑顔ではなく笑い声ですか!でもそれが頻繁に聞こえるには何か工夫があったのですか?

柏崎さん:それはスタッフや入居者様誰に対しても、「ありがとう」という感謝の言葉や褒める言葉を発するように心がけてきたのですよ。そうしてプラスの言葉を一生懸命種まきしていたら、笑顔から笑い声が芽生えるようになったのです。

柏崎さんがこのホームが良いなと思われていることは何ですか?

柏崎さん:施設っぽくないこと、老人ホームの境が無いことですね。ご家族にとってご自宅に戻るように来ていただけていることが嬉しいです。ご家族だけではなく、毎日のように来られるご近所の方や、将来検討しているけど、今は通いでという方もおられます。訪れる方がホッとしていただける場になるよう心掛けてきましたし、私も地域へのソーシャルワーカー的存在として貢献したいと思っています。
この前、近所の中学校に「職業人の話を聞く会」の講師として出向きましたし、学生や社会人の方たちがボランティアに来てくださったり、社協の方の取り計らいでホームの庭を地域のラジオ体操の場として提供していたりして、ここに来ることを楽しんでもらっています。

3階フロア
3階フロア

ご家族からの反応

見学時にご家族が入居を決められるポイントはどのようなことでしょう?

柏崎さん:見学して申し込まれる方からよく聞かれるのは、「こんなに親のことを家族と同じように考えてくれるのは他にない」という言葉です。「玄関を入った時から明るくて、良い雰囲気に包まれる」と伝えてくださる方が多いです。
ハードも大事ですがそれ以上に誰と暮らすのかが安心につながりますし、誰と何をするかが楽しさとつながると思います。
ここに大切な親御様を任せたら元気になってもらえそうと想像ができ、ご家族にも「私がここに入りたいくらいだわ」とワクワクした気持ちを届けられたら選んでいただけています。

入居後にどのようなご感想をご家族から受けられますか?

高橋さん:入居されてからご家族が面会に来られて、「表情が明るくなったわ」と言われることが多いですね。それは入居してその方の健康状態や生活、精神面で良くなっていったことの証だと思うのです。
ご家族が会いに来られて「安心した」と喜ばれると、こちらも嬉しいですね。日頃からスタッフがしっかりケアしていて、ワクワクするようなことが日常にあるので、そのようなお言葉をいただけるのだと思います。

生活相談員 柏崎彰子さん
生活相談員 柏崎彰子さん

今までの歩みと想い

それでは今日に至るまでの人生の縮図を語ってください。

高橋さん:私が介護に関心を持ったのは、宮城にいた祖母が横浜の私たちの家に越してきたことに端を発します。
母と祖母はもめごとも多く、祖母も見知らぬ土地で知り合いもいないので寂しそうにしていました。そんなある日、私が何気なく購入してきたお菓子を一緒に食べると、普段無口で笑顔を見せない祖母が「美味しい」と笑顔になったのです。
ちょっとした気遣いやアプローチで、ホッとしてもらえる、笑顔がこぼれる。このことが介護へ進む方向を示したのです。
18年前にサニーステージに就職し長らく現場で働き、ケアマネの資格を取ったりしてきました。管理職となった今はなるべくスタッフのやりたいことを引き出し、それを実現させるよう心がけています。そして何よりも大事にしていることは、入居者様の笑顔がある暮らしをもっと増やしていくということです。

柏崎さんはいかがですか?

柏崎さん:私は茨城県出身で福祉系の短大を出て若くして母親になりました。母親になり、より人の気持ちの奥深くを感じるようになり、より人に優しくなれたように思います。
その後、人材業界の営業職、社会福祉法人で生活相談員として務めてきました。3年前に東京に引っ越すことになり、縁あってサニーステージに就職しました。
高齢者に関わる仕事は、大切な人の人生に深く関わる仕事だと感じています。ここまで、自分や自分の家族以外の人生に関わる仕事は他にないと思います。
入居相談の対応をしていますが、涙を流しながら相談される方もいたり、相談後も電話を下さる方もいます。私たちに大切な親御様を預けてくださるその責務は重いです。だからこそ、心から「ここで良かった」「この人に出会えて良かった」と言ってもらえるようにしたいのです。私は、私に関わった人の人生をハッピーにできるよう関わりたいのです。

支配人 高橋康太さん
支配人 高橋康太さん
 

取材後記:ホームを後にしてバス停に向かう途中、トトロの映画に出てきそうな木のトンネルの中を通りました。何だかちょっとワク ワクして笑顔になりました。
日常の中に小さなワクワクを見つけて笑うことの大切さを、サニーステージ深大寺さんから改めて教えてもらえたのでした。

施設情報

施設名 サニーステージ深大寺
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 東京都三鷹市深大寺2-41-7
入居時費用 0~1,200万円
月額費用 239,610~427,620円
アクセス JR 中央線武蔵境駅南口より 小田急バス「狛江営業所」行き、「狛江駅北口」行きまたは 「吉祥寺駅」行きで「富士重工前」より徒歩5分
エントランスの水槽
面談室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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