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2020年03月03日

住宅型有料老人ホーム「ウェルネスシップ三世」(三世株式会社) 《前編》

過去・現在・未来を表す仏教の言葉「三世(さんぜ)」

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は住宅型有料老人ホーム「ウェルネスシップ三世」を訪ねました。



 まず最初に言っておきますが、「三世」は「さんせい」ではなく、「さんぜ」と読みます。これは仏教の言葉で過去、現在、未来のことをいい、様々な経験を積まれ、現在に至ったご入居者様に素敵な未来を、との思いを込めて命名されたそうです。

 なるほど、「さんせい」だったら人の名前みたいですもんね。ルパン三世とか。そうではなくて、過去・現在・未来を表す仏教の言葉で「さんぜ」だとわかれば、ぐっと重みが増すような気がします。そうとわかる前は、なんだか老人ホームらしくない名前だなあ、と思っていましたが。ちなみに宗教色は一切ないそうです。

 そしてここのスタッフや関係者は、当施設のことを略して「さんぜ」と呼んでいるようなので、皆さんも同じく「さんぜ」と呼びましょう。そのほうが言いやすいし、親しみも込められますからね。

 それから「ウェルネスシップ」とは、提携医療機関である佐々木病院独自の造語。食事・運動・身体・精神衛生・人間関係・環境の6つの要素を調和させることで、「最高の状態」を維持していこうとする個人と佐々木病院、地域と佐々木病院の信頼関係が「ウェルネスシップ」です。

 と、いただいた資料にあったのでそのまま書きましたが、ちょっと補足しますと、「ウェルネス」は、WHO(世界保健機関)が国際的に提示した「健康」の定義をより踏み込んで、そして広範囲な視点からみた健康観を意味します。1961年にアメリカの医学者ハルバート・ダンが、「輝くように生き生きとした状態」と提唱したのが最初の定義だそう。要するに「最高の健康状態」ということですね。

 そして「シップ」は、船ではなく、接尾につけて状態や身分などを表します。たとえばリーダーシップとか、スキンシップとか、の「シップ」。ですが、佐々木病院では、「ウェルネス」に「シップ」をつけることで、「信頼関係」という意味合いを持たせたようです。

 というわけで、「ウェルネス」と「シップ」を合わせた「ウェルネスシップ」は、「最高の健康状態」を維持していこうとする個人と地域、そして佐々木病院との「信頼関係」を意味しています。が、ここまで読んで、あれ?「ウェルネスシップ三世」の話なのに、なぜ佐々木病院?と思った方、いらっしゃいますよね。

 そうなんです。先ほど、提携医療機関である佐々木病院、と、さらっと述べましたが、じつはその佐々木病院が「ウェルネスシップ三世」、もとい、「さんぜ」の運営母体でして、病院が運営母体の住宅型有料老人ホーム、というのが「さんぜ」の最大の特色となります。

「ウェルネスシップ三世」外観
「ウェルネスシップ三世」正門
玄関入ってすぐのエントランス&ロビー

運営母体で提携医療機関でもある「佐々木病院」から佐々木院長が自ら往診に

 「特定医療法人社団 育成社 佐々木病院」は、昭和2年開業。以来約80年にわたり地域に根ざした医療を提供して住民の信頼を得、現在は「横浜鶴見スポーツ&膝関節センター」や「訪問看護ステーション」を2ヶ所、また職員専用の「夢パンダ保育園」も運営。横浜市が主催する「グッドバランス賞」を受賞しています。

 「グッドバランス賞」は、横浜市が女性の活躍やワーク・ライフ・バランスを推進するため、男女がともに働きやすい職場環境づくりを積極的に進める市内の中小事業所を「よこはまグッドバランス賞」として認定しているもの。

 「佐々木病院」の診療科目は、内科、消化器科、呼吸器科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、リハビリ科、循環器科(高血圧、心臓病)、内分泌代謝科(糖尿病、甲状腺)、放射線科等。そんな総合病院が運営母体で、もちろん提携医療機関でもあって、施設から距離にして約0.8km、徒歩約10分のところに位置しているのですから、心強いですね。

 運営母体ですから、ただの医療提携ではありません。「さんぜ」とは電子カルテでの情報共有を含め密な医療連携が可能。佐々木病院から「さんぜ」への訪問診療は毎週月曜日、水曜日、金曜日の週3回。しかも、ですよ。その訪問診療は、佐々木病院の院長が自ら往診するそうです。

 実際、私が取材でお伺いしたときも佐々木啓吾院長が診察されていましたから、本当です。疑ってたわけじゃないけど。それにしても、院長自ら診療するとは、佐々木病院の「さんぜ」に対する力の入れようが伺えます。また、看護部長も週2回、来館。さらに、佐々木病院で対応が難しい状態だった場合、「済生会 横浜市東部病院」など、「サルビアねっと」に加盟している病院で対応します。
 「サルビアねっと」とは、横浜市鶴見区を中心とした医療機関(病院、クリニック、薬局)や介護施設等を情報共有するネットワーク。その「東部病院」も施設から約0.8km、徒歩約10分です。

 訪問歯科は、これも佐々木病院と連携している「徳岡歯科クリニック」。義歯調整、虫歯、歯槽膿漏、口腔ケア、インプラント等の診察をしてくれます。

 こうした万全の医療体制が自慢の「さんぜ」ですが、「さんぜ」は住宅型有料老人ホームなので、介護付き有料老人ホームのように一括ではなく、施設内に併設の「ホームケアステーション風薫」からの訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、またはデイサービス、というかたちになります。つまり、自分に合ったケアを必要なだけチョイスできる、というわけですね。

 訪問看護は、「さんぜ」施設内にも看護師を2名配置し、佐々木病院の訪問看護ステーションよりケアプランに沿ってサービスを提供。訪問介護は、施設内の介護スタッフがお食事、排泄、入浴をケアプランに沿ってサービスします。介護スタッフ25名のうち19名が介護福祉士取得。また咳痰吸引講習終了証取得率76%。訪問リハビリは、佐々木病院より理学療法士1~2名、ケアプランに沿ってサービス致します。

 デイサービスについては、同エリア内で現在ご利用中のデイサービスをそのまま利用するのも可(送迎対応可能であれば)。また近隣にリハビリや音楽療法等、特化したデイサービスもあるので、担当のケアマネージャーへご相談ください、とのこと。介護と医療の連携で、安心して暮らす毎日をお届けするのが、「さんぜ」こと「ウェルネスシップ三世」です。

運営母体で提携医療機関でもある「佐々木病院」から佐々木院長が自ら往診に
玄関入ってすぐ右手にある理美容室「PORTO」
運営母体で提携医療機関でもある「佐々木病院」から佐々木院長が自ら往診に
豪華なパーティールーム
運営母体で提携医療機関でもある「佐々木病院」から佐々木院長が自ら往診に
レストラン「赤レンガ」

横浜の風薫る丘に建つ、まるで我が家のような“終の棲家”

 前置きが長くなりました。では、「さんぜ」へと参りましょう。最寄駅はJR京浜東北線「鶴見」駅または京浜急行線「京急鶴見」駅。そこからは歩くとちょっと遠いので、バスということになります。JR「鶴見」駅東口(横浜市営バス)1番乗り場から13系統:新横浜・綱島駅前・一の瀬(末吉橋)行きに乗車、「末吉小学校前」バス停より徒歩約5分。

 JR「鶴見」駅東口は広めのロータリーになっていて、バス乗り場もわかりやすいし、本数も多いみたいだし、「京急鶴見」駅からも近いので、おすすめはこのルートのようですね。JR「鶴見」駅からは反対側の西口の鶴見駅入口(横浜市営バス)みずほ銀行前からもバスが出ていますが、こちらはいくつか系統があってややこしいのでパス。

 取材当日もJR「鶴見」駅で降り、東口に出て1番乗り場へ行くとすぐバスが来たのでそのまま乗車。確認しなかったので何個目のバス停かはわかりませんが、さほど時間かからずに「末吉小学校前」バス停に到着。バスを降りたら進行方向に少し歩いて左折し、末吉小学校を右手に見ながら進み、突き当たりをまた左折すると、電柱に「ウェルネスシップ三世」の看板が。その看板に従って右折すると、そこは結講急な坂道になっていて、その坂の途中にぽっかり姿を表す南欧風の瀟洒な建物、それが「ウェルネスシップ三世」です。

 ちなみに坂道の手前には「下末吉」というバス停があって、そこからだと徒歩約1分とより近いのですが、どうやらこちらは「新横浜」駅からのバスしか停まらないようです。「新横浜」駅のほうが便利、という方はこちらをご利用ください。

 あと、駅から歩くのは遠いし、坂道もあるので、クルマで来られる方のために、周辺の駅からのクルマでの所要時間を記しておきます。JR京浜東北線「鶴見」駅または京浜急行線「京急鶴見」駅よりクルマで約10分。JR横須賀線「新川崎」駅よりクルマで約15分。JR横浜線「新横浜駅」よりクルマで約20分。東急東横線「綱島」駅よりクルマで約20分。国道一号線(第二京浜国道)宮ノ下交差点近く徒歩5分。クルマならどの方面からでも来やすくて便利です。駐車場は4台駐車可。加えて車椅子用駐車場もあります。

 そんな坂道の途中に建つ「さんぜ」のキャッチフレーズは、「横浜の丘、風薫る有料老人ホーム」。取材当日こそ風は吹いていませんでしたが、良い季節になるとここは気持ちの良い風が吹き渡る丘なのでしょうね、きっと。

 そして風薫る丘にある「さんぜ」こと「ウェルネスシップ三世」の理念は、「安心とやすらぎのある暮らし」。生活と介護・医療のサービスが連携し、自立の方はもちろん、ほんの少しの介助が必要になった段階から最後のお看取りまでサポート致しますので、安心して暮らし続けられます。毎日の暮らしに「心の張りと輝き」をもって過ごせる我が家のような“終の棲家”。それが「ウェルネスシップ三世」です。

 といったところで前編は終了。まだ館内に入ってもいないのに文字数一杯になってしまったので、続きは後編で。(後編に続く)

横浜の風薫る丘に建つ、まるで我が家のような“終の棲家”
レストランの入口に張り出された「日本全国名物料理めぐり」
横浜の風薫る丘に建つ、まるで我が家のような“終の棲家”
取材当日に登場したマグロのかぶと焼き
横浜の風薫る丘に建つ、まるで我が家のような“終の棲家”
1Fデッキテラス

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