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2024年03月15日

元気と自信を回復する「フェリオ成城」

フェリオを運営する株式会社シニアライフカンパニーは、東証プライム、名証プレミア市場上場のリゾートトラスト株式会社のグループ企業です。
リゾートトラストグループは会員権事業を核に幅広い領域で事業を展開する企業グループです。
創業以来、「ハイセンスクオリティ」「エクセレントホスピタリティ」を追求し、ホテルレストラン事業、ゴルフ事業、メディカル事業、シニアライフ事業を展開しています。
シニアライフ事業はホスピタリティを追求した介護付有料老人ホームや、お元気な方向けのシニア向けレジデンスを全国で23施設運営しています。
手厚い介護体制、医療的ケア、充実のリハビリ、健康長寿にこだわった食事など、心から満足いただけるサービスを追求し、豊かなセカンドライフをサポートします。
今回訪問したのはフェリオ成城。都心とは思えないほど静かで、緑豊かなな住宅街の一角に立地しています。
インタビューに応じてくれたのは、ホームマネージャーの鳥澤快之さんと、入居相談員の大平裕貴さんです。

外観

フェリオの想い

先ず、会社やフェリオのコンセプトなどお聞かせください。

鳥澤さん:リゾートトラストグループ共通のブランドアイデンティティは、「ご一緒します、いい人生」でございます。
そもそもが会員制のホテルがグループのはじまりですが、ホテルを満喫していただいたお客様の中に、「健康でいたい」というお声をよく耳にしました。
そこで、検診事業を立ち上げました。早めに病を発見して、早期に治療することで、元気で長生きしていただきたいとの思いから、人間ドックなども手掛けてまいりました。
更に「高齢になっても安心して住むことができる場がほしい」との声を聞き、シニアライフ事業にも着手しました。
まさにお客様の声で成長してきたグループでございます。
お客様の人生の長い期間を共に歩んでいきたいということで、「ご一緒します、いい人生」とかかげているのです。

グループシナジーはどのようなことがあるのですか?

大平さん:グループの運営するホテルのレストランへご入居者とランチに出かけたり、会員制ホテルなどで腕を振るう料理長が考案したレシピを、シニア向けに食べやすくアレンジしたオリジナルメニューを提供したりします。
グループが運営支援するクリニックの老年病専門医が医療面だけではなく、食事の監修もしていたり、感染症専門医が施設を巡回し、感染症対策の指導を実施しています。

では、フェリオのコンセプトもお聞かせください。

鳥澤さん:フェリオシリーズのコンセプトは「家のように。家よりも。」です。
家のように安心して、家よりも心地よく暮らしていただくこと。「ここで暮らせて幸せだった」とひとりでも多くの方が、心から思っていただけること。それを心がけているのです。
お部屋は22㎡の正方形でして、IHのミニキッチン、トイレは勿論シャワールーム(※一部屋を除く)もあるので、水回りは一式揃っていますし、家にあるものがギュッと凝縮して詰まっています。
窓ガラスが大きいため採光も良く、とても居心地の良いお部屋なのです。

大平さん:お部屋が充実しているので、「お部屋でも、楽しく過ごせる」と言われるご入居者もいらっしゃいます。
皆様誰しもご自宅で暮らしたいと思われることですが、それが叶わず不安を抱えて入居される訳です。
ですが、私たちが手を差し延べることで、本人らしい暮らしをここで継続することができます。
個別性を大切にして、ご自分の家に暮らしているようなマイペースな暮らしを実現するために、私たちがかかわりを持ちます。

フェリオ成城自身はどのような想いで運営されているのですか?

鳥澤さん:「お一人おひとりの想いが叶う場所に」というテーマにしています。この‘お客様’とはご家族も含んでいます。
お元気な方はご自分の想いや希望を伝えることはできますが、ご自分の意思を表現できない方であっても、その気持ちを汲んで形にできるように取り組んでいます。
重介護の方向けの外出イベントであったり、ハンドトリートメントであったり、普段接しているスタッフが考えて企画しています。
そして、そのような企画を実施する時は必ず写真撮影して、アルバムにしてご家族にお渡ししています。


エントランスに設置した 「Window Air」
エントランスに設置した 「Window Air」

フェリオ成城の特徴

フェリオ成城はどのような特徴がありますか?

鳥澤さん:建物の特徴としてはユニットケアの施設設計になっていて、1フロアに2ユニットになっています。
共用スペースが2か所あるので、ひとつは食事スペース、ひとつはデイルームとして利用しているのです。
デイルームはご家族がお越しになって、一緒に楽しく過ごされることもあります。
各フロア毎にテーマがありまして、1階は中庭と園芸です。
中庭はフェリオ・ケア・ガーデンと呼んでいて、10本の桜を植えているので、春は圧巻の桜を堪能できます。
季節の花は勿論のこと、野菜も育てているので、ご入居者が愛でていらっしゃいます。スペースが十分にあるので、パターゴルフを満喫している方もいらっしゃいます。
2階はギャラリーをイメージして、フロアの随所にアートを飾っています。ご入居者の作品も展示しているのですよ。
アロマを焚いたりして、ハーブティの会を開催しています。
3階はグリーンと香りのフロアです。植物を置いていて緑があふれています。また、豆から挽く本格コーヒーを提供するイベントも開催しています。
4階エレベーターホールはオルゴールを飾り、音符をモチーフとしたアートがお迎えします。
EAST棟、WEST棟にはピアノがあり、毎日弾かれるご入居者もいらっしゃいます。
毎月「喫茶ショパン」と称した会では、音楽を聴きながらお菓子やお茶を楽しみながら、おしゃべりも弾みます。

ではソフト面に関して、もう少しお聞かせください。

鳥澤さん:ここはスタッフの配置が2:1と手厚いのですが、スタッフ自身が入居者様のためにどんなことをしたら喜ばれるだろうと良く考えています。
私やリーダーが指示して動くのではなく、「今日はどんなことを提供しようか」と考えて動いてくれるのです。
空き時間を見つけてはお散歩にお連れしたり、アクティビティを実施しています。
園芸が得意なスタッフは庭造りを、秋田出身のスタッフは秋田伝統の体操を実施したり、アロマに造詣が深いスタッフはアロマセラピーを行ったり、音楽ができるスタッフは音楽を奏でたり。
それぞれの特技を活かしながら、ご入居者に楽しんでいただいています。

スタッフも活き活きと働いているのですね。
フェリオグループ全体で、入居後に介護度の維持あるいは改善された方が7割以上おられると伺いましたが、どのような取り組みがなされているのですか?


鳥澤さん:作業療法士による個別・集団リハビリと、介護スタッフによる生活リハビリを組み合わせて行っています。
個別性を重視していて、お一人おひとりがどのようなことを目標にしていらっしゃるかを重視して、どう叶えていくか取り組んでいます。
例えば、外を歩きたいという方には、バリアフリーではないですが外にお連れして歩行訓練を行ったりしています。
最も大事にしている取り組みは生活リハビリです。
食事の際は必ず車いすから食堂のいすに座り替えてもらっています。ですから、食事中は廊下に車いすがズラッと並びます。
車いすからいすに移乗するだけでも本人様には大変な労力がかかりますので、いいリハビリになります。
ご入居者によっては居室からリビングまで手引き歩行したり、おむつ利用の方でも一日のうち何回かはトイレにお連れして、用を足してもらうなど地道な取り組みをしているのです。
このような日常の中のコツコツとした努力が、介護度の維持や改善に功を奏しているのですよ。

フェリオ・ケア・ガーデン
フェリオ・ケア・ガーデン

フェリオ成城の魅力について

見学者様がここを決められたポイントなどおしえてください。

大平さん:ユニットケアやパーソナルケアを大事にしている点ですね。
少人数の生活単位・ユニット型なのできめ細かく、 丁寧な個別ケアを行っています。フェリオ成城は、全8ユニットで、8名前後毎のユニットです。
ユニットケアの利点としては、家庭の延長のような安心感のある生活が送れることや、いつものご入居者と食事やお茶の時間を一緒に過ごし、アットホームな雰囲気を感じられることです。
介護スタッフはフロア毎に配属のため、顔なじみのスタッフがご入居者のサポートをいたします。
また、「居室担当」スタッフが中心となり個別ケアを実施しています。ご入居者の変化にいち早く気づきやすいことがメリットです。
また、見学者様がよく言われるのは、「スタッフが多いですね」ということです。どこにいても、見守ってもらえる、かかわってもらえる安心感を得られているようです。

他にはどのようなことがありますか?

大平さん:住環境が良いことですね。都内にいながら、鳥のさえずりを聞きつつ穏やかに過ごせる住宅街に立地しています。
お部屋も全室個室で22㎡もあります。
お好きにレイアウトできるので、お一人おひとり全然異なる佇まいになさっています。
以前の話しですが、入居拒否が強かった方がいらっしゃいました。ご家族は困り果てていらっしゃったのですが、お部屋をご自宅と同じようなレイアウトにされたら、本人様がとても気に入られ、落ち着かれて入居となりました。
入居後はすっかり何年もそこに住んでいらしたかのように馴染んでいらっしゃいました。

皆様、入居後どういうご感想をお持ちですか?

鳥澤さん:他にも認知症で入居拒否があった方がいらっしゃいましたが、一旦ここでの生活が始まると、とても安心されて落ち着かれています。
ピアノが弾きたいので入居された方もいらっしゃいますが、毎日、ピアノ演奏を堪能されていますね。
また、ある方は入居後に心身共に元気になり、自信を取り戻され、ご自分の最後の夢である世界一周旅行に出かける手はずを整えていらっしゃいます。
ここで生活しているうちにお元気になられて、在宅復帰される方たちが毎年複数名いらっしゃいます。
生活動作に自信が付き、前向きになられた結果なので、とても喜ばしいことだと思っています。

4階フロア
4階フロア

フェリオ成城に至るまでの道のり

それではこれまでの半生などを教えてください。

鳥澤さん:介護の道に進もうと決めたのは、祖母が介護状態になったことがきっかけでした。
祖母が、ヘルパーさんに、「ありがとう」とよく言っていたのですが、こんなに感謝される仕事はあるのだろうかと思ったのです。
車にも興味はあったのですが、やはり、人と関わる仕事がしたいと考え、介護の専門学校を選び、それ以来ずっと介護の仕事をしてきました。
介護の仕事には正解は無く、とても豊かな創造性があると思います。
以前、上司から「介護はクリエイティブな仕事だ」と教わりましたが、ご入居者のことを考え続けていると、色々とアイデアが浮かんでくるのです。
「このホームなら、お父さん、お母さんに、こんなことができるよ」とご家族にも思ってもらい、一緒に実現させていきたいのです。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

ホームマネージャー 鳥澤快之さん
ホームマネージャー 鳥澤快之さん
 

取材後記:中庭を取り囲むように立派な桜が植えられていて、桜の季節はさぞ華やぐのだろうなと見渡しました。
このホームで自信と元気を回復される方が多いと伺いましたが、ここの桜もそんな皆様を見守っているのだろうな想像したのでした。

施設情報

施設名 フェリオ 成城
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 東京都世田谷区祖師谷4-32-7
入居時費用 1,800万~2,700万円
月額費用 300,350円
アクセス 小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵」駅徒歩12分
居室
機能訓練室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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