その人らしく生活するために「恵信カナン甲府」
「恵信カナン甲府」は恵信グループが初めて手掛けたサービス付き高齢者向け住宅です。
恵信グループは療養型病院を核に、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、ショートステイ、在宅介護サービス等を山梨県内に展開しています。
地域の健康維持を目指して、恵信グループのネットワークを活かした医療・福祉の相互連携によるトータルケアの実施に努めています。
恵信カナン甲府は、「心身共に健やかに、自分らしく、快適に生活していただけますように」との想いを込めて運営されていて、上質な生活サービスとハイセンスなインテリア空間を演出しています。
今回訪問した「恵信カナン甲府」の周辺には飲食店や大型商業施設もあり、大変便利な立地となっています。
インタビューに応じてくれたのは、支配人の岡部夏奈子さん、生活支援員の藤島奏江さん、生活支援員の山中美於さんです。
恵信グループ・恵信カナン甲府の想い
─ 山梨では絶対的な信頼感がある恵信グループですが、その理念などを教えてください。
岡部さん:グループの理念としては、「患者様、利用者様、入居者様に寄り添ったサービスの提供」を掲げています。
私たち恵信グループは恵信甲府病院を中心に、病院や介護施設など11事業所を山梨県下に展開していますが、医療と介護を通じて社会に貢献するという想いで、利用される方の不安が安心になるように努めています。
「恵信カナン甲府」は自立度が高めの方が対象となっていますが、万が一病気になったり、介護状態になっても、グループで連携を取って、生涯にわたってその方らしい暮らしを支援しています。
─ では、「恵信カナン甲府」のコンセプトを教えてください。
岡部さん:恵信カナン甲府のコンセプトは、「不安」が「安心」になる「新しい暮らし方」です。今までの生活をそのままに、更なる「楽しみ」と大きな「安心」を感じられる生活の提供を目指しています。
またここが「新たな縁と縁が出会う場所」となることを願っていて、入口近くに円と円が重なり合うモニュメントを設置しています。
これはコシノジュンコさんにデザインしていただいたものなのです。
「カナン」という名前もコシノジュンコさんに付けていただいたのですが、ヘブライ語で「恵み豊かな長寿の楽園」という意味があるそうです。
コシノジュンコさんには、恵信グループの制服やロゴマークをデザインしていただいていたので、そのご縁もあり「恵信カナン甲府」の館内のデザイン監修や飾ってある美術品なども手がけていただきました。
長い時を過ごす場所だからこそ、デザイン性にもこだわりをもっています。
入居者様もこの建物やデザインを気に入られて、入居を決められた方も少なからずいらっしゃいます。
また、来訪者様やご家族様からも「綺麗だな」「素敵だね」という声が多く寄せられています。
山中さん:ここで働いている私たちも心落ち着く建物なのです。
恵信グループシナジーについて
─ 恵信グループのバックアップを具体的に教えてください。
岡部さん:先ずは医療に関してですが、日常の健康管理については、週に1回グループの医師が来訪し、気軽に健康に関する相談ができる体制を取っています。
医師が来訪しない日でも健康不安などがある場合は、直ぐに恵信甲府病院の医師に相談もできます。
山中さん:「恵信カナン甲府」から徒歩5分のところに恵信甲府病院がございますので、何かあれば直ぐに行き来できる立地なのです。
藤島さん:1年に1回は人間ドックの受診がサービスの一環として組まれています。
そして、難病の方、特にパーキンソン病の方であっても、恵信グループの病院へ通院リハビリをしながら生活を続けることが可能です。
また、人工透析の方は、恵信韮崎病院への通院も可能となっています。
─ さすが恵信グループですね。医療面に関して、とても安心感があります。
岡部さん:「恵信カナン甲府」の入居者様の85%は自立の方なのですが、もし、介護が必要となった時は、グループの居宅介護支援事業所「恵信甲府サポートセンター」のケアマネジャーが認定手続きなどのお手伝いをすることができます。
また、介護サービスが必要となれば、訪問介護やグループ内のデイサービスやショートステイを利用しながらここでの生活を続けることができます。
山中さん:それでも介護量が増えてしまって、自立した生活ができなくなった場合は、介護付有料老人ホーム「恵信ヴィレッタ甲府」にスムーズに住み替えができるようになっています。
─ 介護面でも十分なサポートがあるのですね。
岡部さん:介護予防にも注力しています。恵信グループの理学療法士が週に2回ウェルネスサロンに来て指導していますが、お一人おひとりに合った個別の介護予防プログラムを月に1回作成しています。
これはサービスの中に含まれているので入居者様どなた様でも参加できます。
また、認知症予防として、認知機能の向上を目指した運動や脳トレなども実施しています。
恵信カナン甲府が選ばれる理由
─ 見学者がここに決められた理由など教えてください。
藤島さん:自由と安心ですね。
ここがオープンしたのはコロナが流行り始めた頃と同じ時期だったのですが、しっかり感染対策したうえで、入居者様は自由に出入りしていただいてきましたし、ご家族様が面会に来られたり、外泊も通常通り可能としてきました。
山中さん:自由度という面では一日のスケジュールが決められているわけではなく、食事もご自分のお好きな時に召し上がることができて外食も可能です。
また、レクリエーションやイベントの参加も自由になっています。
プライベートを重視しつつも、一人では不安という方にはお勧めなライフスタイルを提供しています。
岡部さん:入居検討のきっかけとしては、「入院をきっかけに」とか、「ひとり身になってしまった」とかで、何かあった場合に今までの生活環境では不安に思われたことが挙げられます。
個室には緊急ボタンがあり、24時間職員が勤務しているので直ぐに駆けつけることができます。
─ アクティビティが盛んだと伺いましたが。
藤島さん:私たちは「生活支援員」というコンシェルジュ的な仕事をしています。
毎月のイベントやレクリエーションについては、入居者様が楽しく参加出来るよう工夫し計画を立てています。
グループの管理栄養士が来て、料理教室を行ったり、クラフト教室では絵手紙やペーパークラフトを作ったり、音楽レク、ジャグリングクラブ、ヨガ教室、陶芸、カラオケもありますし、月に2回は映画観賞会を開いています。
女性の入居者様が多いこともあり、ネイル、エステ、ハンド・フットケア、アロマオイルづくりなどもします。
安全確認の下見をしたうえで、毎月外出レクリエーションも行っています。
花見やイチゴ・さくらんぼ・ぶどう狩りにワイナリー見学。
武田神社などの歴史散策もしますし、富士五湖までドライブに行くこともあります。
因みに、共用浴室では毎月イベント湯を開催していまして、レモン湯、玉露湯、セロリ湯などを楽しんでいただいています。
─ 他にもどのようなウリがありますか。
山中さん:徒歩10分以内に大型商業施設や飲食店などが沢山ございます。
週1回そちらへ無料送迎も行っていますので、買物が多い場合には重宝されています。
無料送迎は甲府駅や石和温泉駅にも予約制で行っていますので、県外へお出かけの際にご利用いただいています。
また、施設の裏側は静かで散歩コースには丁度良い、玉諸公園や神明神社があるので、健康のためにお出かけなさる入居者様がいらっしゃいます。
岡部さん:お食事も好評ですよ。
朝食は和洋どちらか選べますし、昼と夜は魚か肉かのセレクトメニューとなっています。
2日前まで申し出ていただければ変更やキャンセルが可能です。
山中さん:厨房の人たちは入居者様をお待たせすることなく、直ぐにお食事を提供するように気配りしていますし、給食委員会を毎月開催して、入居者様のご要望など踏まえて改善努力しています。
「恵信カナン甲府」へ至る道のり
─ それでは、これまでの半生をお聞かせください。
山中さん:私は映像関係の大学を出て、その道に進んでいました。
けれども、数日撮影をしては、あとはパソコンに向かって編集をずっと行う日々が辛くなってきてしまいました。
「もっと人と関わる仕事がしたい」と思い、転職活動をしていたのですが、その時に「恵信カナン甲府」と巡り合ったのでした。
入居者様の仰られた通りのことをするだけではなく、その方の立場に立って考えたり、その方の個性を踏まえたうえで対応しなくてはならないので、難しくもあり、またやりがいもあります。
あることで気遣いしたことが、良い結果につながり、その入居者様から、何度も「ありがとうね」と感謝を伝えていただけた時に、とても喜びを感じました。
─ 藤島さんもお願いします。
藤島さん:私の弟が脳性麻痺で、生まれてからずっと施設生活だったのです。
いずれは面倒を看てあげたいなと思い、福祉の専門学校に通い介護福祉士の資格を取りました。
残念ながら、弟は私の卒業前に他界してしまったのですが、実習で行った高齢者施設での経験がとてもしっくりきたので、介護の道へと進みました。
幾つかの介護の職場を経験しましたが、恵信グループで働いている別の弟から誘われて、「恵信カナン甲府」の立ち上げから関わることになりました。
ですので、こちらの入居者様は全員よく存じ上げていまして、私を頼ってくださる方も多く、私の仕事へのモチベーションにもなっています。
─ 岡部さんもお聞かせください。
岡部さん:私は新卒で事務員として恵信グループに入職し、グループの病院で勤めてきました。その後、恵信甲府病院に異動となり、相談員としての経験をする機会を与えられました。
その後「恵信カナン甲府」の支配人に任命されました。その時に、入居者様の目線に立つことを心がけようと思いました。
その為、私は聞き役に徹することが多いのですが、あまりお話しされない方や、他の入居者様と交流されない方にも、お話しを伺いに行っています。
そんな時に「あなたと話しすると安心するわ」と言われると、ここで働いていて良かったなと実感いたします。
─ 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
取材後記:取材当日はあいにくの曇天でしたが、「恵信カナン甲府」に一歩足を踏み入れると、「美術館に来たのかな」と錯覚するような感覚になり、驚きと安らぎが混在した気持ちになりました。
コシノジュンコさんによる空間演出に彩られた高齢者住宅は、一見の価値ありです。
スタッフの皆さんの接遇も心地良く、「ずっと居たくなるなあ」と思わずつぶやいてしまいました。
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