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2024年04月01日

みんなをつなぐ「シニアの杜・越谷」

メディカルブライアン株式会社は群馬県発祥の会社で、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅や、訪問介護サービス、居宅介護支援事業所、デイサービスなども運営しています。
ご家族のご意向や利用者様の心身状況を踏まえ、その有する能力に応じて安全で安心な自立した日常生活を営むことができるよう、生活全般の援助を提供することを旨としています。
今回訪問したのは「シニアの杜・越谷」。
居室の窓からは田園を眺めることができます。
介護付有料老人ホームとサービス付高齢者向け住宅が一緒になった施設です。
今回インタビューにこたえてくれたのは、施設長の廣岡亮太さん、生活相談員の小林弘治さんです。

外観

会社や施設の理念

それでは会社の理念を教えてください。

廣岡さん:メディカルブライアン株式会社の経営理念は、
‘人と人の「ふれあい」を大切にした、高齢者が穏やかに暮らせる社会、地域つくりに貢献する。
地域に馴染み、喜んでもらえる高齢者介護事業の展開を目指す。’
なのです。
小さな一つの出会いが、やがて大きなコミュニティをつくり、その大きなコミュニティが、人々を明るく、楽しく、安心安全で穏やかに生活できるものになるという考えで、小さな出会いでも大切にしていこうという意味が込められています。
当社はシニアマンションから始まっているのですが、近隣住民の方たちの声に応えてサービスを展開してきました。
人との触れ合いを大事にすることで、発展してきましたので、色々な「地域の声」をとても大事にしている会社なのです。

では、シニアの杜・越谷が掲げている理念はどのようなことでしょうか。

廣岡さん:スタッフみんなで考えたのですが、シニアの杜・越谷の理念は「つなぐ」です。
ご入居者やそのご家族はもちろんのことですが、ご協力いただいている病院をはじめとした医療関係者、出入りしている業者の皆さん、そして、ここで働いているスタッフとその家族の皆さん。
それぞれが、このシニアの杜・越谷を通じてつながっているからこそ今があり、そして明日につながっていきます。
そんなご縁の一つひとつに感謝し、そして大切にすることで、より良い介護につながっていきます。
人と人とのふれあいをモットーに、つながりを重んじていく、という思いを込めて「つなぐ」をここの理念として掲げています。

入口
入口

二つの施設が一体に

シニアの杜・越谷は、珍しいつくりになっていますが、詳しく教えてください。

小林さん:こちらの最大の特徴は、サービス付高齢者向け住宅36床と介護付有料老人ホーム64床が一体化している建物です。
地元越谷市では、初めての施設なのですよ。
多くの見学者様からも、「このような施設は見たことが無い」と言われています。

確かに、全国的にもこのようなつくりになっている施設はあまり多くはありませんね。
どうして一体化しようと考えたのですか。


廣岡さん:実は理由が二つあるのです。
一つ目は、私たちは「高齢者全てが入居対象者である」と考えていることにあります。
サービス付高齢者向け住宅は65歳以上なら介護認定が無くても入居できますし、介護付有料老人ホームなら、65歳以下であっても介護1以上の方でしたら入居可能なのです。
数ある施設の中から、シニアの杜・越谷に興味を抱かれた方には、できるだけご入居の機会を増やしたいとの考えから、受け入れ幅を広げるためにも、二つの異なる施設を一体化したのです。

小林さん:サービス付高齢者向け住宅にご入居されて、介護度が増して介護付有料老人ホームに転居される方がおられます。サービス付高齢者向け住宅で、介護サービスを多く入れることにより、経済的な負担が増す方は、介護保険料が定額な介護付有料老人ホームに転居した方が、割安になることがあるからです。
また、ホテルコストはどちらも同じですし、同一建物の中での移動になるので、精神的負担もありません。

二つ目の理由も教えてください。

廣岡さん:自立からお看取りまでご対応可能ということです。
終の棲家として介護施設を選ばれる方たちも多くいらっしゃる訳ですが、できるだけ慣れ親しんだ環境で安心で安全に、そして楽しい時間を長くお過ごしいただきたいと私たちは願ってきました。
ご入居者やご家族が満足するエンディングをどうしたら提供できるか?自立からお看取りまで対応できる当施設のようなスタイルが望ましいのではないかという考えに至ったのです。
多くの方との「ご縁を永く大切に‘つなぐ’」という当社の想いがこのような施設のカタチになったのです。

そのような考えがあってのこのスタイルなのですね。

廣岡さん:先ほどサービス付高齢者向け住宅から介護付有料老人ホームへの移り住みの話しがありましたが、その逆も実はあるのです。
介護付有料老人ホームに入居後、リハビリに励んで元気になられ、サービス付高齢者向け住宅に転居された方もいらっしゃいます。他にも認知症が改善したとか、ADL(生活日常動作)が良くなったとかで同じように転居された方もいらっしゃいます。

小林さん:同じ建物なので、交流も盛んです。
サービス付高齢者向け住宅の方が、将棋をしに介護付有料老人ホームに来られたり、転居されたご友人を訪ねに行かれたりと、自由に行き来されています。
また、サービス付高齢者向け住宅が満床の場合は、介護付有料老人ホームで待機していただき、空きが出次第お移りいただくということもあります。

エントランスホール
エントランスホール

シニアの杜・越谷の魅力

それでは、どのようなウリがあるか教えてください。

廣岡さん:そもそも介護事業はサービス業です。
サービス業は、ご利用者が明るくなって楽しめることを提供するのが必要不可欠なことであります。
ですので、ここではレクリエーションやイベントに力を注いでいるのです。
レクリエーションは大別して二つございまして、一つ目は施設が提供するもの。
例えば、工作・塗り絵・カラオケ・食事レク・将棋・囲碁・麻雀などです。
敷地内に小さいですが畑がありまして、ホウレン草や小松菜など季節の野菜を栽培しています。収穫や調理もして、召し上がられています。
また、中庭では、お芋やせんべいを焼いたりして楽しまれています。
二つ目は、外部の方たちによるものですが、プロの音楽家による演奏会や演劇、落語や太鼓演奏などを毎月行っております。
週に1回は移動スーパーが来るのですが、人気なのはキッチンカーが来ることです。ハンバーガー、クレープや、たこ焼き。芋煮やケバブといった変わり種もご入居者に大好評です。
実際に手にして、見て、買ったっり、味わったりすることが、脳の活性化にもなっています。

認知症対応も評判が高いそうですが、どのように取り組んでおられるのですか。

廣岡さん:こちらの協力医療機関は内科のみならず、心療内科・精神科があるクリニックが4医院もあり、それぞれが月に2回往診に来ます。
職員は認知症研修を受けていますが、より理解を深めるために自主的に勉強しています。
他の施設で認知症ゆえに断られてここにいらっしゃった方や、他施設に入居していたけれど、認知症が進行して退去せざるを得なくて、ここに転居された方などもお迎えしてきました。
対応に工夫しながら職員も努力しましたが、落ち着きを取り戻された方たちが何名もいらっしゃいます。
ご家族からも「こんな顔を数年ぶりに見た」と喜んでいただいています。

小林さん:職員の勉強会について補足ですが、先輩からの指導ももちろんありますが、動画を使った学びも取り入れています。
オンライン講習や、クラウドにアップロードした動画を、通勤時や休憩時間など都合の良い時に視聴しながら学べる環境をつくっています。
そのようなことを通して、職員の認知症に対する理解を深めております。

リハビリについてもお聞かせください。

小林さん:施設長の廣岡が理学療法士なのです。
専門知識を持つ廣岡から直接ご入居者にリハビリの指導を行うこともありますし、施設内にいつでも利用できるリハビリ機器がご用意されていますので、カラオケの順番待ちに、エルゴメーターをこいでる方もいらっしゃいます。
当施設は廊下がとても長いですので、居室から食堂へ行き来することも良い運動になっています。

食堂
食堂

シニアの杜・越谷に至るまで

それでは、今までの半生などお聞かせください。

小林さん:進学で悩んでいたころ、両親に背中を押され、担任の先生に薦められて介護の学校へ通うことになりました。
卒業後、迷いは未だあったものの、実際に働いてみると、とても楽しく性に合っていると思ったのです。
ご利用者の身体状態が改善されていくのを目の当たりにしたり、ご家族からとても感謝されたりして、介護の醍醐味を感じるようになったのです。
今は生活相談員という役目を担っていますが、ご入居者、ご家族、外部の業者などファーストコンタクトをしていくので、色々と気を使わないといけませんから、責任がかかることもありますが、だからこそ同時にやりがいも感じております。

廣岡さんもお聞かせください。

廣岡さん:私は幼い頃からテニスや野球などをやっていて、怪我をすることが多く、リハビリの先生のお世話になることが多かったのです。
そんなことからリハビリという仕事に興味を持ち、理学療法士の道を志して、病院で働くようになったのです。
けれども、病院でのリハビリ職員の供給が増えてきてしまい、だんだんとテンプレ化していくのに対して、「自分でしかできないことはないだろうか」と考えるようになったのです。
そんな時に高齢者施設ではまだリハビリのニーズが高いことを知り、こちらの世界に飛び込んで来たわけなのです。
リハビリの本来の意味は「権利の回復」なのですが、ただ動けるようになる、歩けるようになるだけではなく、不自由なく暮らせることが大事なのです。
今は施設長として、ここで勤めていますが、一人でできることは限りがありますけれど、施設全体で「権利の回復」に取組めることはとてもやりがいのあることです。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

多目的ホール
多目的ホール
 

取材後記:施設を正面から見て、左側が介護付有料老人ホームで、右側がサービス付高齢者向け住宅となっています。
受け入れ幅が広いということもありますが、懐が深い施設だなとつくづく感じました。
多方面で細部にわたり、様々な工夫が凝らされていて、「グッドジョブ」と玄関を出て親指を立てたのでした。

施設情報

施設名 シニアの杜・越谷
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 埼玉県越谷市七左町5-1-2
入居時費用 敷金160,000円
月額費用 188,500~199,900円
アクセス JR武蔵野線南越谷駅から徒歩で約20分。タクシーで約10分。
東武スカイツリーライン新越谷駅からタクシーで約10分。
草加icから車で約10分
居室
面談室
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