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2024年04月18日

自分らしくを大切にする「プライムガーデン秦野」

有限会社健康医学開発センターは神奈川県の相模原市、座間市、綾瀬市、秦野市、海老名市で、通所介護事業所や居宅介護支援事業所、住宅型有料老人ホーム、訪問介護、認知症対応型共同生活介護、小規模多機能などを展開して、介護に関して豊富なノウハウを持っています。
事業内容としては他にも経営コンサルタント業務や医療事務受託業務も手掛けているのです。
今回訪問したのは「プライムガーデン秦野」。
国道246号線の脇道沿いにあり、閑静な環境で、周囲は秦野盆地の山脈に囲まれていて自然豊かです。
施設から富士山をはじめとする山々を眺めることができて、四季の移ろいを感じることもできます。
インタビューに応じてくれたのは、副本部長の松井憲道さんと、施設長の西園哲人さんです。

外観

会社の想い、施設の想い

それでは先ず、運営会社の健康医学開発センターの想いをお聞かせください。

松井さん:私たちは、私たちが関わる利用者様が「ここで良かった」と、人生の終盤に心から喜んでいただきたいと想っています。
その想いを形にしていくのは、ここで働くスタッフであります。
ですので、スタッフが働きやすい環境を提供するのは、運営する会社の責務だと考えています。
スタッフがここで喜んで働いてくれることが、利用者様の満足度が上がることに直結します。
社員がその能力を十分に発揮できるために、仕事と子育てが両立できるようにしています。産前産後の休業や、育児休業給付、育休中の社会保険免除など積極的に取り入れているのです。

優しい会社なのですね。

西園さん:夜勤があることが、子育て中の方には障壁になることもありますが、弊社では日勤のみの正社員もいますし、保育園に子どもを預ける時間を配慮して働いてもらっている社員もいます。
臨機応変に働き方を対応している職場になっています。
また、なんでも話しやすい職場づくりも心掛けているのです。
松井さん:西園施設長の人柄ゆえに、スタッフからも信頼が厚いですね。
西園施設長が働く一人ひとりにしっかり寄り添っているので、現場の風通しがとても良いです。

それなら、スタッフの定着率も良いのでしょうね。

西園さん:今年でオープンから10年になりますが、オープニングスタッフも何人も残っていますし、殆どのスタッフが5年以上ここで働いてくれています。
介護施設でよくある悩みの一つは、看護職と介護職の意見の相違から来るいざこざです。
けれども、このプライムガーデン秦野では、言いたいことは腹を割ってちゃんと話しあいながら仕事していますので、ありがたいことに、看護職と介護職との変な対立はありません。

エントランス
エントランス

自分らしい生活のサポート

では、利用者様の生活について教えてください。

西園さん:利用者様がこの施設でお看取りをされる方も多いのですが、その方の人生に関わる大切な時間がこにはあるわけです。
ですので、少しでもこ本人らしく楽しんでお暮しいただけたらと願うのです。
「自分らしい生活の実現をサポートする」ということをかかげていますが、居室の家具など備品はご自宅で利用してきた物を、持ってきていただくことを基本にしています。今まで慣れ親しんだものを持参してもらい、生活しやすいようにしていただいています。
居室で自分の好きなように、お過ごしになる方、談話室でお話しを楽しまれる方、レクに参加される方、歩行訓練する方、それぞれのライフスタイルにそって生活していただいています。

施設に入っても、その人らしい暮らしができるのは良いことですね。

松井さん:「その人らしく」とは広義な意味合いを持ちますが、スタッフの側からすると、「一日の中に楽しかったと思える時間を提供できたか」ということになると考えています。
「本当に食べたい物は何?」「行きたいところは何処?」「やりたいことは何?」それらの利用者様の求めておられることを見出して提供できると、一日の充実感が違ってきます。
スタッフにはいつもそのことを心掛けてもらっています。
西園さん:そのためには、利用者様のお話をしっかり傾聴することが基本ですね。
30分から1時間くらい、お話しをじっくり伺っているスタッフもいます。

利用者様が楽しまれるためには、どのようなことをされているのですか。

西園さん:毎日レクリエーションを実施しています。音楽、工作、体操などで楽しんでもらったり、食事レクリエーションはスタッフと一緒に料理をします。
なるべく声掛けして多くの利用者様に参加していただいていますよ。
それから、月に2回はボランティアなど外部の人たちに来てもらってイベントを多彩に開催しています。琴の演奏やフラダンス、日本舞踊、太鼓の実演、紙芝居やお茶会など、メニューがいっぱいです。
ボランティアは地元の秦野からも来られますが、二宮や小田原からも来られるのですよ。
お部屋に飾れるような折り紙づくりをする教室も好評ですし、月に1回ですが音楽療法も開催しています。
1階フロアが広いのでめいっぱい活用しています。

外出レクリエーションはやっていますか。

西園さん:月に1回は外出援助を行っています。
近所のコンビニや戸川公園に出かけることもありますし、桜を見に行ったり、季節の花を見に行ったり。
コロナ前ですが、箱根へお泊り旅行を実施したり、江ノ島水族館にも行きましたね。

食堂兼機能訓練室
食堂兼機能訓練室

プライムガーデン秦野の魅力について

見学者様はどんなことに惹かれて、ここに決められるのですか。

松井さん:お手頃な価格でありながら、良い内容だと満足されて入居を決められる方は多いです。経験あるスタッフが長く勤務していることも安心感につながっています。
また、立地を気に入られる方も多いです。
富士山も眺めることもできるので、見学者様には「風光明媚ですね」と喜ばれています。
西園さん:秦野市では秋に「たばこ祭り」が開催されます。その時に花火が打ち上げられますが、施設から観賞することができるのです。
何も視界を遮るものが無く、すぐ近くで花火が上がりますから、とても迫力があります。
その日には、ご家族にも来ていただき、一緒に堪能していただいています。
松井さん:この地で10年間、地域に根差して運営してきたこと自体がこの施設の魅力になっています。
西園さん:入居されている6割くらいが秦野の方です。また、ご家族が秦野の方で、親御様をこちらに呼び寄せるというパターンも多くあります。
口コミやインターネットを通じて入居される方が大半ですが、紹介会社を使われる方も増えています。

医療やリハビリについても教えてください。

西園さん:ここは日勤看護ですが、夜間はオンコール体制になっています。
協力医療機関は、寿町クリニック、石垣クリニック、奥田胃腸科クリニックがフットワーク良く対応してくれています。
24時間365日連絡取れますし、夜間でも駆けつけてくれるので安心です。
通院は、基本的にはご家族対応になっていますが、ご家族の都合が合わない場合はこちらで送迎などしています。
リハビリに関しては、看護師が寄り添って歩行練習・機能訓練など行っています。
個別に契約して、外部からの訪問リハビリや訪問マッサージを利用されている方もいらっしゃいます。

お食事についても教えてください。

西園さん:ハーベストという厨房会社に委託していまして、この施設内で調理しています。
温冷配膳車を導入しているので、温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で提供されます。
月に1回はイベント食を行事に合わせてお出しします。
利用者様から「こんなのが食べたい」とリクエストがあれば、提供できるものなら、出してもらっています。
逆に、不評だったメニューは直ぐに代えてくれるので、柔軟力があります。

施設長 西園哲人さん
施設長 西園哲人さん

プライムガーデン秦野に至る人生の道程

では、今日までの半生について教えて下さい。

西園さん:私はおじいちゃんおばあちゃん子だったのです。ですので、人生の大先輩のお話を傾聴するのは興味がありましたし、人と関わるのが好きでした。
学校を出たあと、全くの別業種にいましたが、当社の会長から声をかけられる機会があり、転職してきたのです。
何もわからないまま介護の世界に入ってきましたから、洗濯物をたたむところから教わりました。
その時の施設長が松井だったのです。
当時、未だ若かったので、利用者様には孫のように可愛がっていただきました。
松井さん:西園は利用者様のみならず、スタッフからも慕われて人気者です。コミュニケーション能力が高く、こういう人はなかなかいないものです。
西園さん:そうこうしているうちに施設長に任じられて、今日に至ります。
色々ありますが、誰かのためになれば、それだけでやり切れることがあります。
施設長という仕事は大変な面もありますが、好きでこの仕事をやらせてもらっています(笑)。

松井さんもお聞かせください。

松井さん:私は実家が小さな寺でして、先代から働きながら寺のことをする、二足のわらじでやってきていました。
大学を卒業したあと、修行に出て、その後、ある社会福祉法人に入職しました。
今から27年前ですので、介護保険が始まっていない「措置の時代」から介護に携わってきました。
何故この仕事を選んだかというと、人は人生の終末期をどのような心持ちで暮らしているのか勉強させてもらいたいとの思いがあったからでした。
その後、色んな施設で働き、多くの人とつながりを持てたことは、私の人生の大切な財産になっています。
今は現場を離れ、エリアマネージャーを行っていますが、施設長たちの力になれたらと思っています。
やりがいの面でも、金銭で代えられないもので成り立っている仕事ですから、しっかりサポートしていきたいです。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

副本部長 松井憲道さん
副本部長 松井憲道さん
 

取材後記:施設からは大山や弘法山、そして富士山も眺望できるのです。しかし、天気は快晴なのに、あいにく富士山は雲隠れ。
「私の日ごろの行いが悪いのかなあ」と思いつつ、館内見学を続けていると、フロアにおられた入居者様が、「ここは良いとこよ~」とにこやかに語り掛けてくださいました。
そのひと声に、心の雲霧が晴れたような気持になったのでした。

施設情報

施設名 プライムガーデン秦野
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 神奈川県秦野市名古木406-1
入居時費用 0円
月額費用 150,000~154,000円
アクセス 小田急線「秦野駅」北口から神奈中バス曽屋弘法行、御嶽神社入り口下車1分
居室
屋上テラス
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