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2026.07.10
相談員ブログ

人生の最後に後悔することは?後悔を減らすために今できること

「もし人生をもう一度やり直せるなら、違う生き方をしたかった。」
人生の終わりが近づいたとき、そのような思いを口にする人も少なくないといわれています。
誰もが「悔いのない人生を送りたい」と願いますが、実際には「あのとき挑戦しておけばよかった」「もっと大切な人との時間を作ればよかった」と、何らかの後悔を抱えるケースは珍しくありません。
では、人は人生の終わりに何を後悔するのでしょうか。
そして、その後悔を少しでも減らすために、今からできることは何でしょうか。

【世界で知られる「人生最後の5つの後悔」】
このテーマでよく紹介されるのが、オーストラリアで在宅の終末期ケアに携わっていたブロニー・ウェア氏の著書『The Top Five Regrets of the Dying(人生の終わりに後悔する5つのこと)』です。
彼女は、余命が限られた人々のケアに関わる中で、似たような後悔が繰り返し語られることに気づきました。
代表的な後悔として、次の5つが挙げられています。
・自分に正直な人生を生きればよかった
・仕事ばかりしなければよかった
・もっと自分の気持ちを伝えればよかった
・友人との関係を大切にすればよかった
・もっと自分を幸せにしてあげればよかった
これは学術研究ではなく、個人の経験に基づく記録ですが、世界中で共感を集めている内容です。

【人生の終わりに振り返るものとは】
興味深いのは、多くの後悔が「何を持っていたか」ではなく、「どう生きたか」に向けられている点です。
仕事や財産、社会的な成功も人生の一部ですが、人生を振り返る場面では、それ以上に「家族との時間」「人との関係」「自分らしい生き方」を挙げる人が少なくありません。
厚生労働省も、人生の最終段階に備えて、自分の希望や価値観を家族や医療・介護関係者と繰り返し話し合い、共有する「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」を推進しています。
人生会議は、単に延命治療の選択を決めるだけでなく、「どのように生きたいか」「何を大切にしたいか」を考え、対話を重ねていくための大切な取り組みです。

【「やらなかった後悔」は時間が経つほど大きくなる】
心理学の研究でも、その時々は「やってしまった失敗」を後悔しやすいものの、後から人生を振り返ったときには、年齢を重ねるにつれて「やらなかったこと」への後悔の方が大きくなる傾向が示されています。
たとえば、次のような思いです。
「旅行に行こうと思っていた」
「ごめんと伝えようと思っていた」
「そのうち会いに行こうと思っていた」
こうした「いつか」は、行動に移さなければ実現しないまま時間が過ぎてしまうこともあります。
人生の終盤になるほど、新たにできることは限られていくため、「しなかったこと」への後悔は残りやすいと考えられています。

【後悔を減らすために今できること】
後悔を完全なくすことは難しいですが、日々の選択を少し変えることで減らすことは可能です。
・会いたい人には早めに会う
・感謝の気持ちは言葉にして伝える
・やってみたいことを先延ばしにしない
・自分の健康と向き合う
・ときどき立ち止まって価値観を見直す
どれも特別なことではありませんが、将来の後悔を減らすための大切な習慣です。

【人生の終わりを考えることは「今」を大切にすること】
「人生の最後」を考えることは、決して縁起の悪いことではありません。
むしろ、「これからの時間をどう生きるか」を考えるきっかけになります。
人生の終盤になって初めて「本当に大切なもの」に気づくケースも少なくありません。
だからこそ、その気づきを少し早く知っておくことには意味があります。
これからの未来をどう生きるかは、いつでも今日の選択から始まります。
「ああすればよかった」と振り返る未来を少しでも減らすために、まずは身近な人への一言や、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
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