2026.07.23
相談員ブログ
年を取ると「老け声」になるのはなぜ?声にも老化は起こる
「最近、親の声が少し変わった気がする」「昔より声がかすれて聞こえる」
見た目の変化と同じように、実は声も年齢とともに少しずつ変化しています。
電話越しに「なんとなく相手の年齢が分かる」のも声の高さやかすれ、話し方から無意識に情報を感じ取っているからです。
では、なぜ声にも老化が起こるのでしょうか。
【声の変化は30代から少しずつ】
声の変化は急に起こるわけではありません。早い人では30代頃から仕組みが変わり始め、60~70代になると「昔と声が違うと実感する人が増えてきます。
肌のシワのように、年月をかけて積み重なっていくのです。
【声帯は「1秒間に数百回」もぶつかり合っている】
声を出す器官(声帯)は、左右2枚のひだでできており、私たちが思う以上にタフに働いています。
話しているとき、左右の声帯は男性で1秒間に約100~150回、女性なら約200回~250回にも及びます。女性の振動数が多いのは、声帯が短く薄いためです。
年齢とともに声帯の筋肉がやせて隙間ができると、息が漏れやすくなり、次の変化が現れます。
・声がかすれる、小さくなる
・長く話すと疲れる
・息が混じった声になる
これが「老け声」の正体です。
【男性と女性で「変わり方」が違う理由】
加齢による声の変化は、性別によっても異なります。
・男性:声帯がやせて細くなると、「ギターの細い弦」のように声が少し高くなることがあります。
・女性:更年期以降のホルモン変化で声帯がむくむと、「太い弦」のように声が低くなりがちです。
【のどだけでなく「全身の変化」が影響する】
「老け声」は声帯だけの問題ではありません。
吐く息(呼吸力)の低下や口・舌の衰えに加え、年齢とともに「喉の位置自体が下がる」ことも影響しています。老け声は、体全体の変化が声に表れたものなのです。
【声を使わないと、喉の筋力は一気に落ちる】
筋肉と同じで、声を出す機会が減ると喉の機能も急速に衰えます。
定年や一人暮らしで会話が減ると、声が弱まる悪循環に陥りがちです。一方、よく話す人や歌う習慣がある人は、高齢になっても声の張りを保ちやすくなります。
【「声を使う習慣」が健康を守る】
声の変化は自然な現象ですが、日々の習慣で若々しさを保つことができます。
・家族や友人とおしゃべりする
・好きな歌を口ずさむ
・本や新聞を音読する
こうした何気ない行動が、喉の筋肉や呼吸機能を鍛え、誤嚥の予防にもつながります。
「最近、声が変わったかも」と感じたら、それは声を使う機会が減っているサインかもしれません。声は、「日々の元気さ」を映し出すバロメーターなのです。