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2018年07月30日

介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ 上大岡」 (株式会社シダー)《前編》

全国103カ所で「介護サービス」を展開する「ラ・ナシカ」グループ

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ 上大岡」を訪ねました。


 株式会社シダーが運営する「ラ・ナシカ」グループから、前回、じゃなくて前々回の「ラ・ナシカ こまつがわ」に続いて2施設目の登場となる「ラ・ナシカ 上大岡」。その前々回で、「ラ・ナシカ」グループ全体の施設の数は、あんまり多すぎてわからない、と書きました(調べるのが面倒だったので)。が、「ラ・ナシカ 上大岡」のパンフレットには、

 株式会社シダーは全国103カ所で「介護サービス」を展開しています。

と明記されています。調べなくてもわかるのはありがたい(笑)。ただし、この数字は2018年3月現在のもので、この記事がアップされた時点ではさらに増えていることでしょう。そのうち「ラ・ナシカ」の名を冠した老人ホームだけを数えても約40施設ほど。社員数も総勢1800名を超える巨大グループです。

 その株式会社シダーが、リハビリテーションを重視した介護サービスにはじまり、理想的なリハビリ環境を実現するため、「地域のリハビリセンター」をモットーに、全国で老人ホームやデイサービスを展開している会社であることは、前々回でことさら強調したつもりです。
もちろん今回の「ラ・ナシカ 上大岡」でも、その理念や思いを共有しているのは言うまでもありません。なんてったって同じグループですから。なので、「ラ・ナシカ 上大岡」が“リハビリに強い”施設であることは、前々回ほど強調しませんが、皆さんは忘れずに覚えておいてくださいね。「ラ・ナシカ」といえば、“リハビリ”ですよ。
 あと、パンフレットには、

 株式会社シダーは「損保ジャパン日本興亜」の関連会社として、皆さまに「安心と安全」をご提供しています。

との一文がやけに目立ちます。これも前々回で触れてはいますが、利用者には直接関係ないだろうと思い、さらっと流しました。でも、もしかしたら、ここはもっとアピールしたいポイントなのかもしれない、と思い直し、一応、ここでも表記しておきます。たしかに、「損保ジャパン日本興亜」の関連会社であることで得られる安心感は、想像以上に大きいかもしれませんね。

「ラ・ナシカ上大岡」外観
老人ホームでは珍しい木製の重厚な玄関扉

上大岡駅から京急バスに乗って約9分、「久保坂」バス亭下車、徒歩約3分

 では、今回は前置きがいつものように冗長にならずに済んだので、早速、「ラ・ナシカ 上大岡」へと参りましょう。

 最寄り駅は、その名の通り、京急本線もしくは横浜市営地下鉄線の「上大岡」駅。京急線では横浜や川崎に次ぐぐらいの大きな駅で(正確にはわからずイメージですが)、周辺に商業施設もたくさんあって、都会の利便性や娯楽性を享受するには申し分ない環境であることは、もはや説明するまでもないですよね。

 その「上大岡」駅から歩けば約15分。だけど、ほとんど急な坂道だし、道が狭いわりに車が多そうなので、徒歩はおすすめしません。やはりバスでしょう。
京急の上大岡駅ビルの1階がバス専用のロータリーになっていますので、そこの京急バス1番乗り場から「大久保町経由南高校」行のバスに乗って約9分。で、降りるバス停についてはちょっとしたアドバイスを。

最寄のバス亭は「大久保池跡」なのですが、そこではなくて、1つ先の「久保坂」バス亭で降りましょう。そうすると、坂道を登らずに約3分ほどで「ラ・ナシカ 上大岡」へ行けますから。ナイスな裏技!(というほどでもないか)。

 もっとも、その裏技は後で聞いた話でして、行きは知らずに「大久保池跡」バス停で降りてしまい、よっこら坂道を登って辿り着いた「ラ・ナシカ 上大岡」の地上3階建・居室戸数67室の建物外観は、前々回の「ラ・ナシカ こまつがわ」とずいぶん違うなあ、というのが第一印象。同じグループの施設は建物も似ているのが普通ですが、ここは全然違いますね。

後で聞いたら、建設会社も違うそうです。なるほど。でも、なぜ建設会社が違うのか、までは突っ込んで聞きませんでした。そのへんは色々と大人の事情があるんでしょうから。

 そうすると、グループ内でも異なる「ラ・ナシカ 上大岡」の外観をどう表現したらいいか。強いて言えば、まあ、高級マンション風、でしょうか。しかし、これまで取材した中でも高級マンション風の施設は多々ありましたが、それらのどことも、なんとなく、微妙に雰囲気が違うようです。

上大岡駅から京急バスに乗って約9分、「久保坂」バス亭下車、徒歩約3分
館内入ってすぐの受付回りの雰囲気
上大岡駅から京急バスに乗って約9分、「久保坂」バス亭下車、徒歩約3分
高級ホテルによくあるような受付カウンター

アンティーク風の重厚で趣ある雰囲気の館内

 何が違うんだろう?と首を捻りつつ、では、中へ入ろうと正面玄関の前に立つと、ああ、やっぱり、違いますねえ。玄関の扉が。こうした施設では珍しい木製の重厚な観音開きのドア。すりガラスに浮かぶ模様や、曲線を描く金色の取っ手が、え~っと、この感じ、どっかで見たことあるような気がするんだけど、なんだっけ?

 その答えは、扉を開けた瞬間、はまだ分かりません。扉を開けると、大きなブーケのような花飾りが目に飛び込んできて、ここはどこ?と、逆に分からなくなりますが、そこから右手の内扉(これは透明の自動ドア)を開けて館内へ足を踏み入れて、ようやく分かりました。

 ああ、そうか、これは“アンティーク”だな。外観からは分かりませんが、館内は置いてある家具や調度品などがアンティーク。いや、そう決めつけていいのかどうかわからないので、アンティーク調、としておきますが(以下、~調とか、~風といった表現が多くなりますが、インテリアについては素人でして、断定する自信がないのでご容赦ください)、とにかくそれっぽい、古い椅子や飾りものが、いいっすねえ。

 受付にはいかにも高級そうなカウンター。ホテルのフロントように高めで、木製だけど天板は大理石風で、とても老人ホームの受付とは思えません。その横にある洗面台は、陶器の洗面ボウルで和モダン風。あんまりお洒落なもんで、手洗いうがいをするのにも、いつものガラガラペッ、ではなく、クチュクチュ、とお上品に(笑)。年代ものの多分革張りの椅子、骨董品屋で見るようなテーブル、いや、机? その上の壁に飾られた花は、新しいもののはずなのに、古い家具と調和してアンティーク感を高めています。こんな花飾りもあるんですねえ。歴史や時間を積み重ねてきたものが醸し出す、重厚で趣ある雰囲気が訪れる人の心を静かに落ち着かせます。

 とはいえ、全体的には、無理してコテコテに盛ったようなアンティーク調ではなく、すっきりと洗練された印象も受けるのは、やはり木の床のおかげでしょう。本物の木肌をうまくエイジング(でいいのかな?)した、歴史ある洋館のようないい風合いの床が白い壁に映え、家具や調度品を置いていない廊下でもアンティーク感を漂わせているのはさすがです。

 この雰囲気を一目見ただけで、この施設を気に入る人も多いのではないでしょうか。そんなことを思いながら、見て回った館内は、一目よりも二目三目と、見るたびに「いいなぁ」とため息さえ漏れますが、その続きは……(後編に続く)

アンティーク風の重厚で趣ある雰囲気の館内
受付横の洗面台。陶器の洗面ボウルがお洒落
アンティーク風の重厚で趣ある雰囲気の館内
すっきり広々とした廊下。採光もたっぷり。

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