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2019年08月19日

介護付き有料老人ホーム「アズハイム杉並井草」(株式会社アズパートナーズ)《後編》

ポイントその3:入居者の「夢を叶えるプロジェクト」

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。介護付き有料老人ホーム「アズハイム杉並井草」の後編です。



 今回はいつもとは話の流れがちょっと違いまして、まず最初に、“4つのポイント”をいきなりバーン!と打ち出しておいて、以下、それについて順次説明していく、という展開でお送りしている「アズハイム杉並井草」の取材レポート。前編ではポイントその1:「駅近 徒歩10分」(アズハイムでは珍しい!)と、ポイントその2:「リハビリ」、について述べましたので、後編では、ポイントその3:「夢を叶えるプロジェクト」と、ポイントその4「IoT『EGAO link』について。この2つも「アズハイム杉並井草」に限らず、「アズハイム」シリーズ全体のポイントとなりますが、以下、詳しく見ていきましょう。

 ポイントその3:「夢を叶えるプロジェクト」とは、「ご入居者の笑顔をつくりたい」「職員の笑顔をつくりたい」との想いから、「私たち職員と一緒に、ご入居者が夢を叶える」プロジェクト(資料より)です。

 たとえば、ケース1:「自宅で奥様の手料理を食べるプロジェクト」では、御年81歳・要介護3・入居4年半の男性の方が、ご自宅には階段があり、車椅子では困難なので、帰省を諦めていたところへ、ご実家での食事会を提案。ご実家へ帰って奥様の手料理を食べることができるよう、ホームで階段の昇降訓練を行いました。この訓練というのは、当事者よりもむしろ、車椅子を持ち上げて階段を昇降するスタッフのための訓練ですね。

 そして、念願叶ってご実家へ帰省され、奥様の手料理を食べることができた男性の目からは滂沱の涙が。さらに奥様ももらい泣き、といった様子が克明に記録された写真を見せていただいて、こっちまでもらい泣きしそうになりました。皆さんにもその写真をぜひ見ていただきたいんですが、諸事情により今回は残念ながら不可。いずれ機会があれば、御覧いただければと思います。

 ケース2:「お孫様と一緒にお風呂に入るプロジェクト」も、「孫の成長が生きがい」だというご入居者に対し、お孫様のほうでも面会に来られた際に、「一緒にお風呂に入りたい」ということで実施。お孫様とともにホームの浴室での入浴介助を行い、お孫様と一緒にお風呂に入って、じつに楽しそうに、いい顔をされている入居者の写真を見せていただき、こっちまで心が暖まりました。

 他にも、「氷川きよしさんのコンサートに行きたいプロジェクト」、「家に帰りたいプロジェクト」、「観光地等へ行きたいプロジェクト」、「ラーメンが食べたいプロジェクト」、「うなぎが食べたいプロジェクト」などなど、さまざまな入居者の“夢”を叶えてきたプロジェクト。もちろん、可能な範囲で、という条件はつきますが、スタッフが可能である、と判断した暁には、その夢の実現に向け、スタッフが一丸となって頑張ってくれますから、もし、まだ入居を検討中だという方でも、入居されてから叶えたい“夢”がおありなら、事前に相談されてみてはいかがでしょうか。

「アズハイム杉並井草」居室フロアの廊下
2階食堂・機能訓練室
食堂・機能訓練室の大画面テレビ

ポイントその4:IoTシステム「EGAO link」

 最後はポイントその4:IoT「EGAO link」について。「EGAO」とは、E(efficient=効率の良い)、G(Gadget=便利な道具)、A(advance=前進する)、O(opportunity=機会をつくる)の頭文字を合わせた造語、とのことですが、そう言われて、何のことかわかります?

 具体的に説明しますと、①眠りSCAN(パラマウントベッド)、②Vi-nurse(アイホン)、③介護カルテシステム ケアカルテ(富士データシステム)、④ナースコールゲートウェイ(住友電設)、の4つのICT/IoT機器をリンクさせ、スマートフォンで遺体的に活用するシステムのこと。と、資料にありますが、これでもまだよくわからないですよね。

 私も自分で書きながら何のことかよくわかってないのですが、、ここは大事なポイントのようで、いつものように逃げるわけにはいかないので、うまく説明できるかどうか、甚だ心もとないながらもなんとか、もう少し解説してみましょう。

 まずは、「パラマウントベッド」。「アズハイム」シリーズの「パラマウントベッド」は、呼吸状態の24時間モニタリングなど、睡眠のアセスメントが可能、だそうで、睡眠→覚醒→起き上がり→離床の段階に応じてコール通知を個別設定できます。

 そのコール通知を受け取るのが、「Vi-nurse(アイホン)」です。これは各種センサーやカメラ、記録システム、スマホ等との幅広い互換性を持っており、「パラマウントベッド」から送られてきたコールを「介護カルテシステム ケアカルテ」に送ってコール内容を自動記録したり、「ナースコールゲートウェイ」を経由してコール信号をスマホ用信号に切り替えたりします。

 そうして切り替えられたスマホ用信号を、スタッフが各自携帯するスマホで受け取ることにより、スマホ1台で入居者の状態把握・記録入力・コール対応内線(一部外線も)などが一挙に可能、となるそうです。これがつまり、医療介護施設におけるナースコールと、スマホ連携のネットワークシステムの構築、すなわち、「アズハイム」が誇る「EGAO link」、というわけです。理解できました?

 これは別の資料からですが、この「EGAO link」を導入すると、業務効率のアップにより、17時間/日、つまり約2名分の人員削減が可能となり、そのぶん、さらにサービスの向上につながった、といいますから、相当画期的なシステム、なんでしょう。

 この「EGAO link」が、今回取材した、「アズハイム」シリーズの中でも最新の「アズハイム杉並井草」に導入されていることは言うまでもありません。が、町田、大泉学園、横浜東寺尾、横浜上大岡、川越、文京白山、光が丘といった既存のホームにも導入済み。都内6ホームはすべて導入しています。

 そして、市川、市川アネックス、南浦和、三郷、などでも順次導入予定、とのことですから、「EGAO link」の興味のある方は、お近くの「アズハイム」まで、お気軽にお問い合わせください。


ポイントその4:IoTシステム「EGAO link」
1階個浴
ポイントその4:IoTシステム「EGAO link」
1階機械浴
ポイントその4:IoTシステム「EGAO link」
パラマウントベッド

元気なスタッフだからこそ実現できる“やさしい介護”

 あっと、もう1つ、「S-CAPE」という、最新の避難器具を、お客様・スタッフのために導入。何があっても、重度のお客様をスタッフ1人で避難させることができます!という情報もあって、これはポイントの5つ目にしてもいいんじゃないか、という気もしますが、例の資料ではポイント4に含まれていますので、当レポートでも、そういうのもあるよ、ぐらいに留めておきます。これも興味のある方は直接お問い合わせを。

 といったところで、資料をもとに聞いたお話は一旦終了。この後、実際に居室やダイニング、最新式の機械浴室などを案内していただいたのですが、そろそろ文字数も一杯に近づいて参りましたので、あとは写真をご覧いただくとして、最後に施設長から締めのお言葉をいただきましょう。

 その前に、居室の標準装備ぐらいは記しておきましょう。前編で居室はほぼ1タイプ、と申し上げましたが、パンフレットでは一応、Aタイプ(15.15㎡)、Bタイプ((15.12・15.33・15.67㎡)、Cタイプ(15.20㎡)があって、標準設備はトイレ(シャワートイレ)、洗面(温水機能付き)、介護用ベッド(パラマウントベッド社製)、ナースコール、エアコン、カーテン、照明、クローゼット、スプリンクラー、TV端子、電話端子ロケットなど。クローゼットが大きめで、衣装持ちでもたっぷり収納できそうなのと、全室ではありませんが、他ではまだ珍しい「低床ベッド」の部屋もあり、といったことが印象に残りました。

 では、改めて、最後になりますが、松元政美・ホーム長のお話です。
「当施設では、スタッフが元気でないと、良い介護はできない、と考えています。ですから、まずはスタッフのコンディションが第一。派遣は使わず、社員スタッフの体調を万全に整えたうえで、元気なスタッフだからこそ実現できる“やさしい介護”を目指しています。安心・安全・清潔に気を配り、おしつけがましくなく、自然なサービスを心がけ、入居された方が、その方らしい生活を送れて、“終の住処”となり得る施設。私たちが目指すのは、そんな施設です」と語ってくれた松元さんは、「高齢者を幸せにしたい」という想いで介護の仕事を始めたそうです。ご入居者にとってアズハイムが「家」であるように、松元さんにとっても「家」だとはっきり言う芯の強さが印象的で、こういうホーム長がいる施設なら信頼できそうな気がします。

 といったところで、取材レポートはこれにて終了。「アズハイム杉並井草」をお訪ねの際は、前述の「4つのポイント」を予めしっかりと頭に叩き込んでから、お出かけください。(了)

元気なスタッフだからこそ実現できる“やさしい介護”
低床ベッド
元気なスタッフだからこそ実現できる“やさしい介護”
松元政美ホーム長
元気なスタッフだからこそ実現できる“やさしい介護”
杉並区立井草森公園

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