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2023.12.05
相談員ブログ

がんについて

【がんとは】
がんは日本人の2人に1人は一生のうちに罹る病気と言われています。
がんは心疾患、脳血管疾患とならぶ、日本人の死因の上位を占める三大疾病の1つですが、40年以上ずっと死因の1位になっています。
男性は大腸・前立腺・胃・肺・肝臓・及び肝内胆管の羅患率が高く、女性は乳房・大腸・子宮・肺・胃の羅患率が高いのです。
私たちの体は約60兆個の細胞でできていて、常に細胞が分裂することで新しく生まれ変わっています。
細胞分裂の時に元のDNAをコピーするのですが、コピーミスを起こすことがあり、突然変異を起こし、死ねずに止めどなく分裂を繰り返す細胞があるのです。
通常ですとその細胞は免疫細胞が退治しているのですが、年齢を重ねると、免疫細胞の機能が低下していきます。
生き残ったその細胞は、やがて塊となり、がんになって行くのです。

【がんの分類】
がんは大きく「固形がん」と「造血器腫傷(血液のがん)に分けられます。
・固形癌
[癌]
体の表面や臓器の粘膜な度を覆う細胞(上皮細胞)に発生します。
大腸がん、肺がん、胃がん、乳がん、前立腺がん、膵臓がん、肝細胞がんなど
[肉腫]
骨や筋肉などをつくる細胞に発生します。
骨肉腫、何骨肉腫、脂肪肉腫、未分化多形肉腫、粘膜線維肉腫、平骨筋肉腫など
・造血器腫傷(血液のがん)
白血球やリンパ球などの血管や骨髄、リンパ節の中にある細胞に発生します。
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など

【がんのステージ】
がんのステージは種類によって異なりますが、ある程度共通している面もあり、下記のように分類されています。
・ステージ0
がん細胞が上皮内にとどまっている状態であったり、がんが発生した部分の浅い場所にとどまっていて、転移しない極めて初期の癌です。
・ステージⅠ
がんは小さめ、または浅めで転移もありません。
・ステージⅡ
がんは小さめか浅めでリンパ節に転移がある。あるいは、がんはやや大きいか深いがリンパ節などに転移がない状態。
・ステージⅢ
がんが大きいかあるいは深いところにありリンパ節などに転移している。あるいは、がんが局部で進行しているか、リンパ節転移がある程度広がっている状態。
・ステージⅣ
別の臓器に転移している状態。

ステージの数が小さいほど、がんが狭い範囲にとどまっていて治療がしやすく、数字が大きいほどがんが体内で広がっているので治療が困難になります。
Ⅰ~Ⅲの場合は手術で癌を切除しますが、Ⅳだと手術で完全に切除するのは困難なことが多く、化学療法を中心として治療が行われます。

【がんへの対応】
がんの6割は治ると言われていて、特に早期のがんならば9割が治ります。
しかし、体内にがんができていることを自覚することが殆どありません。
がんを早期に発見するきっかけになるのが、がん検診です。
がんの治療法には、手術療法、放射線療法、化学療法(抗癌剤治療)があり、複数の治療法を組み合わせることもあります。
がんは生活習慣と密接な関係があり、喫煙・過度な飲酒・運動不足・バランスの悪い食生活などが危険因子として挙げられています。
積極的に生活習慣を改善して、がんの予防に努めましょう。

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